新人王 セは広島・栗林、パはオリックス・宮城 栗林「いいライバルに恵まれた」宮城「周りに助けられた」

[ 2021年12月15日 17:52 ]

【NPB AWARDS 2021 第2部】 最優秀新人賞を受賞した(左から)オリックス・宮城大弥、広島・栗林良吏
Photo By 代表撮影

 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2021 supported by リポビタンD」が15日、都内で行われ、今季の最優秀新人選手賞(新人王)はセ・リーグが広島・栗林良吏投手(25)、パ・リーグは宮城大弥投手(20)に決まった。

 栗林は、トヨタ自動車から20年ドラフト1位で入団。開幕から守護神に抜てきされ、開幕から22試合連続無失点という新人記録を樹立。金メダルを獲得した東京五輪でも侍ジャパンの守護神として、2勝3セーブで胴上げ投手となった。今季は53試合に登板、0勝1敗、37セーブで防御率0.86をマーク。37セーブは15年の山崎康(DeNA)に並ぶ歴代新人の最多記録となった。

 栗林は「今年1年は野球を通して、子供たちに勇気と元気と、野球の楽しさを伝えることができたと思う。来シーズンからも、この気持ちは変えずに、一人でも多くの子供たちが野球を始めたいと思うように、来シーズンも頑張っていきたい」と語った。

 さらに「自分自身も最終的には最優秀新人賞を獲りたいと思って一年間プレーしていた。その中で、前半戦の佐藤くん(阪神)の活躍、後半戦の牧くん(DeNA)の活躍、そして一年間一緒に戦ってきた奥川くん(ヤクルト)や、中野、伊藤選手(ともに阪神)のような、たくさんのいいライバルに恵まれて僕もそれに切磋琢磨(せっさたくま)できて、この成績を残せた。来シーズンからは、新人という枠はなくなって、戦う舞台は違うと思う。これからは同じように、負けないように一年でも長くプロ野球選手でいたい」とコメントした。

 宮城は、沖縄の興南高から2019年ドラフト1位でオリックスに入団。1年目となった20年は1軍の投球回は16回と、30イニング未満で2年目も新人王資格を有した。今季は、開幕ローテーション入りを果たすと、山本由伸投手との左右両輪でチームの25年ぶりとなるリーグ優勝に貢献した。規定投球回に到達し、13勝4敗、勝率・765、防御率2・51をマーク。防御率、勝利数、勝率で山本に次ぐリーグ2位と、ライバルを数字で圧倒した。球団としては、08年の小松聖投手以来、13年ぶりの新人王となった。

 宮城は「来シーズンもしっかりとチームに貢献できるように頑張っていきたい。これからも一生懸命頑張って、県民を盛り上げられるようにいきたい」と語った。

 また自身の変化について「自信のつくっていう球が非常に多く試合を重ねていくごとに増えた」とし「後半戦は少し苦しんだ部分もあったが、周りの選手に助けられて、いろんなチームメートに支えられて、この賞をいただくことができた」と感謝した。

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2021年12月15日のニュース