MVP セはヤクルト・村上宗隆がリーグ最年少受賞、パはオリックス・山本由伸

[ 2021年12月15日 18:41 ]

【NPB AWARDS 2021 第2部】 最優秀選手賞を受賞した(左から)オリックス・山本由伸、ヤクルト・村上宗隆
Photo By 代表撮影

 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2021 supported by リポビタンD」が15日、都内で行われ、今季の最優秀選手賞(MVP)にセ・リーグがヤクルトの村上宗隆内野手(21)、パ・リーグはオリックスの山本由伸投手(23)に決まった。ともに初の受賞。村上は21歳。21歳以下の受賞は史上6人目で、野手では41年川上哲治(巨人)、94年イチロー(オリックス)に並んだ。

 村上は九州学院から17年ドラフト1位でヤクルトに入団。2年目の19年に36本塁打を放つなど、4番への階段を駆け上がった。昨年から不動の4番を務め、2年連続で全試合で4番として出場。打率・278、39本塁打、112打点で、初の本塁打王を獲得。6年ぶりのリーグ優勝、そして20年ぶり日本一へ、けん引した。

 村上は「大変光栄な賞をいただくことができ、これからの野球人生に活かして生きたい。一人で獲れるような賞ではない。チームスワローズ、僕を支えてくださったたくさんの方々に感謝したい」と喜んだ。

 「最高のシーズンになりました。チームとしてトップに立てたということが一番うれしい」と今シーズンを振り返った。日本一のチームの4番となったことに「すごく光栄ですけど、これを続けることがすごく難しい。また続けられるように頑張りたい」と意気込みを語った。

 岡山県出身の山本は、都城(宮崎)から16年ドラフト4位でオリックスに入団。2年目の18年に救援で54試合に登板すると、翌19年から先発に転向した。今季は26試合に登板し、18勝5敗、防御率1・39で、勝率.783、206奪三振。チームの25年ぶりのリーグ優勝へ大車輪の活躍だった。シーズンでは最多勝、防御率、最多奪三振、勝率第1位の先発投手タイトル4部門を独占し、さらに沢村賞、ゴールデングラブ賞、ベストナイン、最優秀バッテリー賞と先発投手として、獲得できるタイトルは総なめにした。

 山本は「本当にうれしい。一年間応援してくださったファンのみなさま、本当にありがとうございました。今シーズンは応援の力を感じるシーズンだった。来シーズンもいい結果でファンのみなさまに恩返しができるように頑張りたい」と感謝した。

 主要タイトルを総ナメした今シーズンに「夏にオリンピックがあったり、期間としては長いシーズンだったけど、本当に充実した、あっという間に感じるシーズンだった」と振り返った。

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2021年12月15日のニュース