広島・大瀬良 FA権行使せず残留決定 18日にも表明 投手では黒田以来の3年契約、球団の熱意届いた

[ 2021年11月18日 05:32 ]

広島・大瀬良

 広島の大瀬良大地投手(30)が今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、来季以降もチームに残る意思を固めたことが17日、分かった。球団には既に意向を伝えており、18日に残留を正式に表明する予定だ。主砲・鈴木誠のメジャー挑戦が発表された直後だけに、エースの決断は広島ファンにとってこれ以上ない朗報と言える。

 野手キャプテンを務めた鈴木誠のメジャー挑戦が発表された翌17日、広島ファンにはこれ以上ない朗報が飛び込んできた。投手キャプテンの大瀬良が今季取得した国内FA権を行使せず、来季以降もチームに残る意思を固めたことが分かった。

 シーズン終了前の10月末に始まった残留交渉。球団は、誠意を尽くして大黒柱の慰留に努めてきた。当初の提示は2年契約だったものの、複数回にわたって話し合いの場を持つ中で条件面を見直し、最終的に3年契約の総額約8億円(推定)を打診したとみられる。

 実働8年間で通算67勝を挙げ、今季のFA市場では目玉の一人。シーズン最終戦を終えた1日、大瀬良は自身の去就について「今後のことはこれから考えたい。まずはカープとしっかり話をさせていただいていて」とし、熟考の意向を示していた。

 ただ、FA権を取得した選手の多くが“他球団の評価を聞いてみたい”という思いを抱いても、大瀬良は当初から「(条件面に)納得できてチームに残れたら」とし、来季以降も広島でプレーすることを基本線に残留交渉に臨んできた。

 球団も右腕の思いに応えようと、異例の3年契約を提示するなど修正した条件面に誠意を込めた。野手はともかく、FA権を取得した投手に球団が3年以上を提示するのは、06年に4年契約を結んで1年後にメジャーへ移籍した黒田以来だ。

 大瀬良は実直で義理堅い。心を動かされ、カープ愛を貫くという結論を導き出すのは必然だった。球団には既に残留の意向を伝えており、18日に正式に表明する予定だ。

 今季は故障離脱がありながら規定投球回をクリアし、登板23試合で10勝5敗、防御率3・07。「チームのために、ファンの皆さんのために。その思いが僕を動かしてくれる」。カープ愛に満ちた献身的なエースが来季以降もチームを引っ張る。(江尾 卓也)

 ◇大瀬良 大地(おおせら・だいち)1991年(平3)6月17日生まれ、長崎県出身の30歳。長崎日大では3年夏に甲子園出場。九州共立大を経て13年ドラフト1位で広島入り。14年に球団新人では97年沢崎俊和以来となる2桁10勝を挙げて新人王。18年に自己最多15勝(7敗)で最多勝と勝率第1位の2冠。19年から3年連続で開幕投手を務めた。1メートル87、90キロ。右投げ右打ち。

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