阪神・伊藤将 スタミナ強化で来季こそ規定投球回到達 左の柱へライバル多数も「負けたくない」

[ 2021年11月18日 05:30 ]

下半身を使ったティー打撃で苦しげな表情を見せる伊藤将
Photo By スポニチ

 10勝を挙げ1年目から躍動した阪神・伊藤将が、来季目標に規定投球回到達を掲げた。

 「行ける時に行きたかった。でもイニングというよりは勝利数を入団前に決めていたので、そこの達成はできたのはよかった。イニングも来年、しっかり投げられるような投手になりたいと思う」

 球団新人左腕では67年江夏豊以来の2桁勝利を達成。だが今季は140回1/3で、規定投球回に2回2/3届かなかった。勝利と投球回の両立こそ主力の条件。それを2年目の目標に掲げ、進化を図る。

 そのためには来季も開幕先発ローテーション入りが必須。ただライバルも多い。終盤フル回転の高橋、先発転向の及川に加えドラフト2位・鈴木(創価大)、同3位・桐敷(新潟医療福祉大)…。「左も増えてきているのでそこは自分も負けたくはない。来年もローテーションを守れるようやっていきたい」。左の柱を担う覚悟だ。

 だから秋季練習での課題も明確だ。肩を休ませることを最優先しつつ、ウエートトレーニングを中心とした下半身強化に励み、スタミナ向上を図る。「中5(日)でも行けるような体力はつくっていかないといけない」と言葉に力をこめた。

 並行して定期的にブルペン入りし変化球の精度向上にも努める。「カーブがあまり使えていなかった。いつでもカウントを取ったり三振を奪えるところに投げられるよう練習していきたい」。軸球のツーシーム、カットボールに加え、来季はカーブも有効活用する算段。「体」と「技」を磨き、2年連続2桁勝利、そして規定投球回到達を目指す。(長谷川 凡記)

続きを表示

2021年11月18日のニュース