ソフトB 崖っぷちでの逆転勝ちでCS進出へ望み 川島V打「可能性がある限りあきらめない」

[ 2021年10月15日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6ー5楽天 ( 2021年10月14日    楽天生命パーク )

<楽・ソ>8回2死二塁、川島が左中間に勝ち越しの適時三塁打を放つ(撮影・篠原 岳夫)
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 王者の執念だ!4位ソフトバンクは14日、3位楽天に逆転勝ちした。3点差で敗色ムードの8回、2死満塁として柳田悠岐外野手(33)、川島慶三内野手(38)の連続タイムリーで試合をひっくり返した。それでも残り7試合で5ゲーム差。崖っぷちには変わりないが、クライマックスシリーズ(CS)進出のわずかな可能性を信じて、最後まで戦う。

 まさに土俵際、崖っぷちで執念と気迫が鋭い打球に乗り移った。継投が裏目に出て勝ち越され、2―5と3点ビハインドの8回。打線が意地を見せた。

 「柳田のヒットに川島のタイムリー。良かったですよ。柳田くんは、なかなか勝負してもらえなかった中で、打つのはさすが。慶三(川島)も、ぱっと出て打ってくるのはなかなかできないよね」

 工藤監督は興奮気味に逆転勝ちを喜んだ。楽天4番手の安楽を、じわじわと追い詰めて仕留めた。2死一塁から柳町の左前打、栗原の四球で満塁。ここで4番・柳田が外角直球を叩いて中前適時打。中継が乱れる間に走者は一掃し同点に追い付いた。

 「とにかく集中して打席に入りました。チャンスでしっかり捉えることができて良かった」

 10月の12試合目で、お待たせの初打点となった。

 なおも2死二塁で代打・川島が登場。チェンジアップを振り抜いて前進守備の左中間を破る適時三塁打で勝ち越しに成功した。開幕カード3戦目の3月28日ロッテ戦で、9回代打サヨナラ打を放って以来の決勝打を刻んだ38歳は「逆転したい気持ちだけ。可能性がある限り、僕らはあきらめることはありません!」とお立ち台で叫んだ。

 今カードは1勝1敗で終えた。楽天との直接対決は残り2試合。敗戦ならば、15日にもCS進出が完全消滅していたが、土壇場で延命した。それでも最短で16日に8年ぶりのBクラスが確定する土俵際は続く。

 残りは7試合で5ゲーム差。指揮官は「1点1点取っていけば望みはある」。終戦はまだ早い。あきらめない打線の粘りに期待した。(井上 満夫)

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