オリックス山崎颯プロ2勝目!同期17勝腕・由伸に最高のバトン!連敗止める6回零封

[ 2021年10月15日 21:16 ]

パ・リーグ   オリックス3―0日本ハム ( 2021年10月15日    札幌D )

5回2死三塁、中島を左飛に打ち取り雄叫びを上げる山崎颯(撮影・高橋 茂夫)
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 オリックスの山崎颯一郎投手(23)が15日、3連敗中のチームに勝利をもたらすべく日本ハム戦に先発。9月30日にプロ5年目で悲願の初勝利を挙げたばかりの快速右腕は初回から自慢の直球と切れ味鋭いカットボールにナックルカーブを織り交ぜ快投。6回を自身最多となる109球を投げ、わずか2安打無失点で大きなプロ2勝目を挙げた。4回に杉本が打った瞬間の32号3ランで奪った3点を3投手の継投で逃げ切りチームの連敗は3で止まった。あす16日は山崎颯の同期で絶対エースの山本が自身15連勝、今季18勝目をかけて先発する。


 残り7戦。2位ロッテにマジックが灯る中、逆転優勝へ負けられない一戦を任された23歳右腕は3回まで打者9人をパーフェクトに抑える最高の滑り出し。4回に初安打を打たれ、5回には先頭打者の高浜に二塁打を打たれ1死三塁とし、この日初めてのピンチの場面を迎えるも7番R・ロドリゲスを空振り三振に、続く中島を左飛に打ち取り5回を2安打無失点に抑えた。6回もマウンドに上がった山崎颯は、1死一塁で3番・野村に9球粘られたが、この日109球目に投じたカットボールで二飛に打ち取ると小さくグラブを叩きベンチに引き揚げた。

 前回登板の6日も相手は同じ日本ハム。制球が定まらず3回2/3を86球1失点で降板。負けこそつかなかったものの、チームは2―3の1点差負け。23歳の若武者がきっちりとリベンジを果たした。

【山崎颯一郎はこんな人】
 ▽生まれとサイズ 1998年(平10)6月15日生まれ、石川県出身の23歳。1メートル90、90キロ。右投げ右打ち。
 ▽球歴 小3時に山代少年野球クラブで競技を始める。山代中では加賀ボーイズでプレーし、13年世界少年野球大会に寺島(ヤ)らと出場して優勝。敦賀気比では1年春からベンチ入りし、2年春夏、3年春に甲子園出場。16年ドラフト6位でオリックス入り。18年10月のU―23W杯に出場し、2試合で10回2/3を無失点に抑え最優秀防御率を獲得。
 ▽一度は育成契約も 19年8月に右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けてオフに育成契約となり、20年12月に支配下選手に復帰。
 ▽同期 16年ドラフト6巡目入団。15日現在17勝を挙げている絶対エースの山本由伸が4巡目で高卒入団同期。この年の1巡目は山岡泰輔(瀬戸内高校―東京ガス)だった。

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