【筑後鷹】ソフトバンク・中村稔弥 地元で成長見せるのが新たな夢 先発再挑戦でスライダーに磨き

[ 2026年5月12日 06:00 ]

2軍戦でマウンドに上がる中村稔
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 先発に再チャレンジしているソフトバンク・中村稔は今季2軍で6試合に登板して防御率2・37の成績を残している。移籍後に最も成長したのはスライダーの制球力。球が浮く傾向にあり、ここ数年は封印していたが、1月に倉野投手コーチから再び球種に加えることを勧められた。先発での登板機会が増えたことをきっかけに、1カ月半ほど前から本格的に練習を再開した。

 小笠原コーチの指導を仰ぎ、今ではスライダーに自信を持っている。意識している点は二つ。「抜けてしまいそうな怖さがあったのでガッツリ握っています。そしてリリースの時は“ピッ”ではなく“グッ”と押し込んでいます」。逆方向に曲がる決め球のツーシームと組み合わせて投球に幅が出た。さらに安定した球にするため試合で投げ込んでいくつもりだ。

 前所属のロッテでは23年6月27日のイースタンリーグ・日本ハム戦(鎌ケ谷)が最後の先発登板だった。3年ぶりにスターターを務め、試合をつくる楽しさを再認識した。今季ファーム公式戦では2試合で先発登板。4月19日のオリックス戦(タマスタ筑後)では6回無失点と好投し「抑えて気持ちいいなと思いました」と素直な感情を口にした。同25日の広島戦(呉)では8回から2イニングを投げて計15球で無失点に抑えるなど、幅広い起用に応えている。

 ソフトバンクに加入してからまだ1軍昇格はなく「ロッテ戦で投げたいですね。抑えたいです」と古巣との対決を望んでいる。昇格のために意識しているのは制球だ。「無四球でいきたいです。ストライク先行がテーマです」と掲げる目標を有言実行しており、ここまでの与四球はわずか1だ。

 移籍から約5カ月が経過して、改めてチームのレベルの高さを実感している。だからこそ生まれた新たな夢がある。「ソフトバンクで活躍したいです。選手層も厚くてレベルも高い。このチームで活躍できたら一流の選手だと思います」。長崎出身の左腕は競争を勝ち抜き、地元・九州で躍動する日を思い描いている。 (昼間 里紗)

 ◇中村 稔弥(なかむら・としや)1996年(平8)7月8日生まれ、長崎県出身の29歳。城島健司CBOと同じ相浦小出身。小学1年で競技を始め、海星中では長崎海星シニアに所属していた。清峰では3年夏の長崎大会2回戦で大会タイの18奪三振を記録するも3回戦で敗退した。亜大では1年春からベンチ入りし、通算53試合に登板。18年ドラフト5位でロッテに入団。25年の現役ドラフトでソフトバンクに移籍した。1メートル78、84キロ。左投げ左打ち。

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