日本ハム 智弁学園“左の岡本”前川右京を上位指名も 「野球一筋」夏準V長距離砲を高評価

[ 2021年9月18日 05:30 ]

智弁学園・前川(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 日本ハムが10月11日のドラフト会議で智弁学園(奈良)の前川右京外野手(18)を上位指名候補としてリストアップしていることが17日、分かった。今夏の甲子園では打率・455、2本塁打、7打点と活躍してチームを準優勝に導いた強打者。高校通算37本塁打の長打力が最大の魅力で、将来性も高く評価している。

 今夏の甲子園で放った2本のアーチに、前川の魅力が凝縮されていた。強い打球と十分な飛距離でプロからの評価も急上昇。日本ハムも上位指名候補として検討を重ねている。

 すでに前川は13日にプロ志望届を提出。ドラフト会議まであと1カ月を切る中、球団関係者が「春は低調だった。この夏で取り組んできたことが結実してよかった。野球熱心で野球一筋」と語るなど、球団は実力だけでなく、野球へ取り組む姿勢なども含め評価する。

 強豪チームで1年生から4番に座ったが、それは現在は巨人で4番を打つ大先輩の岡本和でさえ果たせなかった快挙。その後もおごることなく、野球と向き合って着実に成長。ひたむきな練習で天性の飛距離が磨かれた。今夏の甲子園は3番などを任され、打率・455、2本塁打、7打点で準優勝に貢献。現在も「岡本選手のような柔らかい打撃ができるようになりたい」と向上心を忘れないところも魅力の一つだ。

 チームは長年にわたって4番を務めてきた中田が8月に巨人へトレード移籍した。現時点では王柏融(ワン・ボーロン)、高浜の8本塁打がチーム最多で、チーム59本塁打も12球団ワースト。長打力がここ数年の大きな課題であり、今季の最下位低迷の大きな要因だ。それでも現在は21歳の野村、25歳の高浜が中軸を打ち、21歳の万波も潜在能力は十分。明るい未来を予感させている。ただこの3人はいずれも右打者。若手の左打者では22歳の清宮がいるが、今季1軍戦出場が一度もなく伸び悩む。左の長距離砲はチームの補強ポイントでもある。

 23年には新球場の開場も控えている。生え抜きの若手を中心とした強力打線が形成されれば、新たな本拠地で再びコンスタントに優勝を争うチームになれる。10・11はその「種」をまくためのドラフト会議になりそうだ。

 ◇前川 右京(まえがわ・うきょう)2003年(平15)5月18日生まれ、津市出身の18歳。白塚小1年から「白塚バッファローズ」でソフトボールを始め、一身田中では「津ボーイズ」に所属。3年時に全国制覇を果たした。智弁学園では1年春からベンチ入りし、1年夏、3年春夏、2年夏の交流試合も含め4度甲子園出場。今夏は6試合で打率・455、2本塁打、7打点で準優勝に貢献。1メートル77、90キロ。左投げ左打ち。趣味は筋トレ。憧れの選手は中日・根尾。

続きを表示

「始球式」特集記事

「ドラフト」特集記事

2021年9月18日のニュース