日本ハム・池田 1094日ぶりの白星「長かったけど、最高です」

[ 2021年4月14日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―2西武 ( 2021年4月13日    メットライフD )

移籍後初勝利の池田はウイニングボールを手に笑顔を見せる(撮影・西尾 大助)
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 今季日本ハムに加入した池田隆英投手(26)が13日の西武戦で6回3安打1失点と踏ん張り、新天地3戦目で初勝利を挙げた。18年4月15日の西武戦以来、1094日ぶりとなるプロ通算2勝目。楽天時代の右膝手術、育成選手降格の試練を乗り越えてつかんだ白星で、チームは引き分けを挟んで3連勝を飾った。

 3年ぶりの白星は格別だった。粘りの投球で待望のファイターズ初勝利。池田は言った。「3年間いろいろなことがあって…。やっと勝てて良かった。長かったけど、最高です。夢、目標を諦めず追い続ければ、こういう結果になると改めて感じました。支えてくれた人たちに一つでも恩を返し、心を動かせたかなと思います」。帰りのバスに乗る時に栗山監督から「おめでとう。良かったな」と声を掛けられ、余計に感極まった。

 紆余曲折(うよきょくせつ)を経てきた。創価高3年の夏すぎに右膝の前十字じん帯再建、半月板縫合の手術を受けた。時を経て19年、右膝の不調で検査を受けると「半月板がめくれてしまっていた」。膝を動かすことすらできず、一部除去手術に踏み切った。楽天入団2年目の18年に1勝を挙げたプロ人生の時計が止まった。

 昨季は育成選手契約になった。それでも周囲に愚痴ひとつこぼさずリハビリに励んだ。「いいことがあって感謝は普通だけど、悪いことがあっても感謝だよ。それは自分を強くするし、全てに意味があることなんだよ」。創価大で指導を受けた岸雅司前監督の言葉を原動力に、昨オフ支配下に復帰。春季キャンプからアピールを続けていた2月、有原がレンジャーズに移籍した上に外国人投手の来日が遅れた日本ハムから求められて移籍した。3度目の登板で歓喜に浸り「楽天にも感謝です」と心から言った。

 必死な背中はバックを動かす。3―1と逆転した直後の6回、先頭の源田を四球で歩かせ、森にも3ボール。捕手・清水がマウンドに駆け寄ってきた。次の4球目、右前へ抜けそうな一打を一塁・中田が横っ跳びで好捕した。落ち着きを取り戻した池田は、中村、呉念庭ウーネンティンを打ち取り、リードを死守した。

 前回勝利も、同じ佐賀県出身の辻監督が率いる西武からだった。「この球場じゃなかった。初勝利は楽天生命パークでしたけど…」と切り出すと、メットライフドームで見届けた日本ハムファンへ「楽天から来ました池田です。チームが勝てるように、次も粘り強く長い回を投げたい」と所信表明した。所沢の夜、背番号52が輝いた。(伊藤 幸男)

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