阪神「令和のダイナマイト打線」 12球団トップ10戦17発

[ 2021年3月18日 05:30 ]

オープン戦   阪神5-3西武 ( 2021年3月17日    メットライフD )

<西・神>2回無死、ソロ本塁打を放つ佐藤輝(撮影・尾崎 有希)
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 アーチが飛び出すたびに今季への期待度が上昇していく。阪神はこの日の西武戦で3本塁打の一発攻勢で、チーム本塁打数をオープン戦12球団トップの17まで伸ばした。佐藤輝の6本塁打を筆頭に「令和のダイナマイト打線」の勢いは、とどまるところを知らない。

 佐藤輝の一撃に触発されたのは、助っ人・サンズだった。4―0の6回1死から井上の高め直球を一閃(いっせん)した。打球は鮮やかな放物線を描き、バックスクリーン左に着弾。6日のソフトバンク戦以来7試合、21打席ぶりの3号ソロで追加点を奪った。

 「1年通して活躍するのが目標。昨年の良いところも悪いところも自分の中で整理してやってきたし、シーズンに入っても、ずっと維持できるように頑張るよ」

 今春、ドーム球場で2本目の本塁打。昨季はドーム球場で1本塁打と苦戦したが、今年は屋内でも量産に期待が持てそうだ。

 「9番・DH」でオープン戦初先発の板山は、アピール弾だ。3―0の5回先頭で今井の150キロ直球を右中間席へ。決してパワーが売りではないが、小力を発揮して生き残りへ意地を見せた。

 チームはオープン戦10試合で計17本塁打。豪打で「新ダイナマイト打線」と表現された10年の22発以来の量産ぶりだ。同年はシーズンでも173発を放ったが、今年のチームもここまでのペースをシーズンに換算すると243本ペース。井上ヘッドコーチは「あんまり今、打たんといてくれと思う。シーズンまで取っといてくれというのが本音。でも、いい雰囲気でできているのでいいと思う」と目を細めた。

 今春は中軸で期待される新助っ人・ロハスの来日が遅れるなど不安要素もあったが、開幕直前になって、今は「希望」に満ちあふれている。勢いが本物であると証明するためにも、シーズンで真価を示していきたい。(長谷川 凡記)

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