阪神・秋山「向かっていく投球ができた」　OP戦初登板5回無失点

オープン戦   阪神5－3西武 （ 2021年3月17日    メットライフD ）

＜西・神＞４回を投げ終え、笑顔を見せる秋山（撮影・平嶋　理子）
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　ピッチングは球速を競うものじゃない。打者を抑えればいい。相手に点をやらなければいい。そうでしょう…と言わんばかりの阪神・秋山の表情だった。

　「変化球が少し浮くことがありましたが全体的にストレートは良かったと思います。西武打線は振ってくる打者が多いので怖さはありましたが、逃げることなく向かっていく投球ができました」

　オープン戦は初登板で5回4安打無失点。2回1死満塁も4回1死二塁も切り抜け、5回2死二、三塁でも127キロカットボールで森を左飛に打ち取り、脱出した。最速は140キロ。相手先発の今井が最速155キロを計測したが結果は同じ5回を投げて、相手は4失点だった。球速では劣っても、キレも配球もコントロールも上。プロの投球術を教えてあげているかのような対照的な内容だった。

　「もう少し少ない球数で打ち取っていけるように調整していきます」。87球も要したのは反省点だとした。開幕から6戦目の4月1日の広島戦の先発が濃厚で、同4戦目に予定されている西勇とダブルエースとして広島、巨人、広島、巨人と続く週前半のカードを任される。昨年11勝3敗の安定感は今年も信じてよさそうだ。（畑野　理之）