日本ハム・上沢 開幕前ラスト登板で4回3失点 連続無失点18回でストップも「肩の荷が下りた」

[ 2021年3月18日 05:30 ]

オープン戦   日本ハム3-4ロッテ ( 2021年3月17日    札幌D )

<日・ロ>先発の上沢は4回3失点(撮影・高橋 茂夫)
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 開幕前最後の登板となったロッテ戦で4回7安打3失点。今春の実戦での連続無失点も18イニングで止まった。それでも日本ハムの開幕投手・上沢に悲そう感はない。悪いものは全て吐き出して課題も明確となり「シーズンに向けて肩の荷が下りた」と振り返った。

 連続無失点を継続中だった登板前日。「めちゃくちゃ嫌。開幕したら爆発しそうで怖い。自分から失点されにいくわけじゃないけど、失点してもホッとするかな」と話していた通り、失点シーンが序盤に訪れた。2回2死走者なしから中村奨に四球を与えると、安田に左中間へ適時二塁打を打たれて初失点。3回も3連打を含む4安打を集中され2点を失った。5イニングを予定していたが、「バランスを崩すくらいなら早めにやめておこう」と悪い感覚を残さないために4回74球でマウンドを降りた。

 直球とフォークの精度の課題を口にしたが、新たな引き出しを増やす作業も行っていた。安田に適時打を許したのは外角ボールゾーンから曲げるカットボール。今まで同球種は左打者の内角に投げるだけだったが、「実戦で使うのは初めて。打たれはしたけど(打者が)頭にない時に投げたら面白いかなと思った」と、ただ打たれるだけでは終わらせず、収穫もあった。

 栗山監督もエースへの信頼は変わらない。連続無失点は止まったが「さあ、行くぞという準備をしてくれた。1点取られたことによって逆にすっきりしたんだろうなと思って見ていた」と話した。中8日で迎える21年の開幕戦。上沢は「チームが勝てる投球を必ずしたい」と誓った。2年ぶり2度目の大役へ、ここから総仕上げに入る。(東尾 洋樹)

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2021年3月18日のニュース