3月のセンバツから決勝戦でもタイブレーク 再試合の可能性ほぼ消滅

[ 2021年2月19日 20:37 ]

06年の夏の甲子園の決勝再試合、早実・駒大苫小牧戦の9回表2死、駒大苫小牧・田中将大(右)を三振に打ち取り初優勝を決めバンザイする早実・斎藤佑樹
Photo By スポニチ

 日本高野連は19日、大阪市内で理事会を開催し、高校野球特別規則の一部改定を決めた。18年の選抜高校野球大会からすべての公式戦で導入されたタイブレーク制度についての「決勝戦ではタイブレークを採用しない」の文言を削除。第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)から適用となる。

 これまで優勝、甲子園出場がかかる決勝については「例外に」という現場の声が多かったが、小倉好正事務局長(62)は「昨年から各都道府県高野連、9地区の理事の皆さんらと話し合いを重ねてきた。(1週間500球)の球数制限同様、障害予防の観点から判断した」と説明した。

 延長13回からは勝敗を決めるまで行うタイブレークは無死一、二塁で始まるため得点が入りやすい。これにより、降雨等を除き決勝戦再試合の可能性は消滅する。69年夏の松山商―三沢、06年夏の早実―駒大苫小牧と歴史に残る激闘もあったが、昭和から平成、令和と移りゆく時代の中で、選手の健康を重視した形だ。

続きを表示

2021年2月19日のニュース