京田さん、覚悟 「昇り竜」根尾が3試合連続ヒット 与田監督「やっと競争できる位置まで来た」

[ 2021年2月19日 05:30 ]

練習試合   中日0ー1巨人 ( 2021年2月18日    沖縄セルラー球場 )

<巨・中>6回2死、右前打を放つ根尾。投手・戸根 (撮影・光山 貴大)
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 中日の根尾昂内野手(20)が18日、巨人との練習試合(沖縄セルラー)で3試合連続安打を放った。「2番遊撃」で先発出場し、6回の第3打席で右前打。対外試合は3試合で5安打となり、6試合で「10本以上」と誓った公約と同水準の結果を残した。大阪桐蔭の同級生であるロッテ・藤原恭大外野手(20)らと「高校BIG4」と呼ばれ、鳴り物入りで入団して3年目。遊撃のレギュラー奪取に向けて、アピールを続ける。

 満足感はまったくなかった。3試合連続の快音にも根尾の口からは反省の弁が続いた。

 「今日は4打席あって、ヒットはコースが良かったから抜けただけ。完全に捉え切れていない」

 6回2死の第3打席、戸根の外角スライダーにバットを合わせ、右前に運んだもののジャストミートではなかった。それよりも悔しがったのが3回の第2打席。高橋の2球目、外角直球に手を出し「完全に打ち損じ」と二ゴロに終わった。高橋、戸根、高梨とタイプの違う左投手3人と対戦し4打数1安打。「投手に応じて自分のスイングができる間合いを取らないと」と課題を口にした。

 正遊撃手を目指す20歳はライバル・京田が実戦に出場するまでの6試合で「ヒットは10本以上打ちたい」とノルマを掲げていた。雨天中止などもあり、行われた対外試合3試合で13打数5安打、打率・385。ほぼ“公約通り”の結果で第一関門を突破したが、「満足することはない」とうかれなかった。

 20日の阪神との練習試合からは、いよいよ京田も出場予定。与田監督からは「根尾も簡単に(京田を)抜けるわけではないが、やっと競争できる位置まで来た」とポジション争いの激化に期待された。

 サバイバルレースは激しさを増すが、一歩も引くつもりはない。「京田さんは4年間、レギュラーを張っていて自分は挑戦者。失うものはない。怖いものはない。攻めて攻めきるだけ」。レギュラー奪取への強い決意をにじませた。(徳原 麗奈)

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