日本ハム・樋口がチーム1号 育成出身1メートル68「和製アルテューベ」が三塁定位置獲りだ

[ 2021年2月19日 05:30 ]

日本ハム紅白戦   白組2ー0紅組 ( 2021年2月18日    名護 )

<日本ハム紅白戦>2回無死一塁、2点本塁打を放つ樋口(撮影・高橋 茂夫)
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 「和製アルテューベ」が会心のフルスイングだ。日本ハム・樋口が紅白戦の2回、西村の投じた内寄りの直球を振り抜き、左中間の防球ネットに突き刺した。1メートル68でチーム一の小柄な男が、今季チーム実戦初本塁打となる2ラン。3年目の野村とともに三塁の定位置争いを繰り広げる右打者は「(最近5試合中4試合が雨天中止と)実戦が少ない中で結果を残せたのは良かった。いい形で打てた」と振り返った。

 実戦4試合で11打数4安打、打率・364、1本塁打、3打点。首位打者3度、通算133本塁打を誇る同じ1メートル68のアストロズ・アルテューベと同じくパワフルなスイングが持ち味だ。2年目で丸刈りの26歳は14日に主砲・中田に伸びた髪をバリカンで整えてもらった。すっきりした頭と同様に4試合連続安打と絶好調である。

 横浜高から立正大―BC・新潟を経て19年育成ドラフト2位で入団。2軍で12本塁打を放ち、昨年9月に支配下登録を勝ち取った。1軍でもプロ初本塁打を放っている苦労人に、栗山監督は「名門(横浜)で野球をやりながら独立リーグでもプレーしていろんな思いをしている。今、こういう環境で野球ができることがどれだけ素晴らしいかというのは一番本人が感じていると思う」と目を細めた。

 中田、西川に打撃論を聞くなど、野球にひたむきに取り組む。愛くるしい性格で、顔が似ていることから人気ゲーム・スーパーマリオブラザーズに登場する「クッパジュニア」の愛称もある。「レギュラークラスに食い込んでいかないといけない」。レギュラー不在の三塁の定位置を死に物狂いでつかみにいく。(東尾 洋樹)

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