日本ハム・河野、開幕2戦目は俺だ!紅白戦3回完全4Kで猛アピール

[ 2021年2月19日 05:30 ]

日本ハム紅白戦   白組2-0紅組 ( 2021年2月18日    名護 )

日本ハムの紅白戦で力投する先発の河野(撮影・高橋 茂夫)
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 目指すは開幕2戦目だ。日本ハム・河野竜生投手(22)が18日、沖縄・名護で行われた紅白戦に先発。軸とする直球とともに100キロ前後のスローカーブを制球良くコースに決め、3回打者9人をパーフェクトに抑え込んだ。毎回の4三振も奪い、先発ローテーション入りへ猛アピールに成功。高らかに開幕2戦目(3月27日、対楽天)の先発奪取を宣言した。

 よほど手応えがあったのだろう。紅白戦後の囲み取材。河野ははっきりと言った。

 「開幕(ローテーション)に入るのが目標ではなくて、上沢さんが開幕投手に決まったので(開幕)2戦目に投げるくらいの気持ちで行きたい」。狙うのはエース・上沢の次の先発枠。この日の河野は、そこまで言えるだけの内容だった。

 力のある直球がコーナーに決まり、100キロ前後のカーブで巧みに緩急を付けた。圧巻は2回だ。1死後、若手野手の旗頭・野村との対戦。初球の142キロ直球でファウルを打たせ、2球目がボールとなって3球目にカーブを投じた。球場の表示は「99キロ」。これで追い込み、最後は129キロチェンジアップで完全にタイミングを外し、空振り三振に斬った。このオフに磨いてきた直球に手応えを感じた瞬間だった。

 「直球でファウルを取れて、カーブでカウントを取れて、直球に似た球筋で空振りを取れた。野村に対しての配球、コントロールも制球力も全て一番良かった」。河野は納得顔でそう言った。取り組んできたのは、腕をしっかり振って投げる力のある直球。最速143キロでも、押し込んでファウルを取れたのは腕がしっかり振れていたからだ。直球に力があるから緩いカーブも生きた。「直球をコントロールできた。今日はそこが全て」と振り返る河野に、栗山監督も「ボールの質が良かった」と評価した。

 気温13度の寒さも吹き飛ばす3回完全。開幕2戦目の宮城・仙台も同じような気候と聞くと「こういう天気に慣れておかないと。いい練習になった」。河野の目は3・27楽天戦を見据えていた。(秋村 誠人)

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2021年2月19日のニュース