虎の捕手争いが熱い　「今季1号」の坂本はバットでアピール「今年は違うというものを見せないと」

練習試合   阪神6ー2DeNA（特別ルール） （ 2021年2月18日    宜野湾球場 ）

＜D・神＞9回無死、坂本は左越えソロ本塁打を放つ。投手伊勢（撮影・北條　貴史）
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　唯一の打席で会心の一撃を放った。阪神・坂本が8回の守備から途中出場。見せ場は9回無死に訪れた。フルカウントから伊勢が投じた高めの速球をジャストミート。強風にも乗った大飛球は、左翼席に飛び込むダメ押しの今春1号ソロとなった。

　「少ないチャンス、与えられたチャンスで結果を出す準備をしてる。今後もそういう中で結果と内容が伴うようにやっていきたい」

　レギュラー奪取へは最高のアピールだった。相手投手は明大の後輩。生き残りへ、バットで応戦した。「シーズンでも対戦するピッチャー。昨年は打てなかったので、今年は違うというのも見せないといけない」。昨季は3打数無安打。今年の初対戦で長打力も秘める打力を印象付けた。

　矢野監督も1打席にかける集中力を高く評価した。「あいつも必死でやっているし、あいつの必死さはどこでも伝わる」。正捕手争いは実績ある梅野がリードするが、坂本にもチャンスは十分にある。猛アピールに成功した栄枝も含め、白熱するサバイバルは最後まで注目だ。　（山本　浩之）