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DeNA細川がいよいよ「覚醒」へ 打席でのボールへの対応が進化の証

[ 2020年11月4日 10:00 ]

1日の阪神戦7回無死、DeNA・細川は左越えソロを放つ(投手・岩貞)(撮影・大森 寛明)
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 DeNAでは今季、ラミレス監督に見いだされて佐野が4番打者として才能を開花させた。ネクスト・ブレーク選手は誰か。明秀学園日立から16年ドラフト5位で入団し、来季で5年目を迎える細川成也外野手がいよいよ「覚醒」すると見る。

 11月1日の阪神戦。「6番・左翼」で出場した細川は7回の第3打席で、岩貞の2球目の直球を高々と打ち上げてしまった。一塁へのファウルフライ。しかしこれを阪神の一塁手・マルテが落球したのだ。救われた。続く3球目の直球を迷わず強振。左翼スタンド最上段への今季1号ソロに「1球前のボールを打ち損じていた。ひと振りで仕留めることができて良かった」。この一発を当日、記者席で見ていた。すさまじい打球だった。

 このパワーこそが細川の最大の武器。イースタンでは今季、秘めたるポテンシャルを存分に発揮した。13本塁打、53打点、出塁率・448はリーグトップ。打率・318もリーグ4位と全ての部門で高い数字を残した。特筆すべきは出塁率。昨季の同・367から大幅にアップさせた。昨季が30四球だったのに対して今季は48四球。打数が38減ったにもかかわらず四球を増やしているのは、打席でのボールへの対応が進化している証だろう。

 すでにラミレス監督は今季限りでの退任が発表されている。次期監督は三浦大輔2軍監督の昇格が決定的。その三浦2軍監督は今季、細川のファームでの活躍ぶりを見ていた。いわば秘蔵っ子。来季1軍の監督となったら、ぜひ勇気を持って22歳の若武者を積極的に起用してほしいと思う。

 実績を残した選手が期待通りの活躍をするシーンを見るのは、安心感がある。一方で若い選手の成長ぶりを追いかけて、未完の大器が覚醒する瞬間を見届けるのもプロ野球観戦の醍醐味だろう。アイドル界でいえばハロプロのグループ「アンジュルム」に、松本わかなという13歳の新メンバーが加入。ファンは「成長が楽しみ」と歓喜した。来季も数多くの若手選手が一本立ちするに違いない。そのうちの一人こそ、ズバリ細川だと思う。
(記者コラム・鈴木 勝巳)

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