阪神・西勇輝 亡き恩師にささげる617日ぶり白星 「勇輝は俺の宝や」に「もう一度、1軍で勝ちたい」

[ 2026年5月1日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神10―2ヤクルト ( 2026年4月30日    神宮 )

<ヤ・神(6)>5回、ピンチをしのいでガッツポーズの西勇(撮影・北條 貴史)
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 617日ぶりに白星をつかみ、満開の笑顔が広がった。5回4安打2失点の西勇が、阪神加入後初のシーズン初登板勝利を挙げた。

 「長かった…久しぶりに勝つと、また“もう一回頑張ろう”って気持ちになる」

 相棒とともに復活を遂げた。同学年の伏見と、13年8月16日ロッテ戦以来13年ぶりに先発バッテリーを結成。失点は、2者連続被弾した2回のみだ。変化球を駆使しながら丁寧にコーナーをつき、「(伏見は)本当に頼もしい」と目を細めた。

 亡き恩師にささげる一勝だった。昨秋、自身を野球の道へと導いてくれた恩師がこの世を去った。夏ごろに体調が思わしくないと聞き、練習後に地元・三重へ直行。涙をこらえ、そっと手を握ると「勇輝は俺の宝や」と何度も繰り返してくれた。

 「恩師のためにも、もう一度、1軍で勝ちたい」

 昨春に右膝を負傷。一時は歩くだけでも痛みが伴うほどだった。「選手生命が終わるんかな」。故障の影響で思うように投げられず、マウンド上で虚無感にさいなまれたこともあった。それでも、逃げずに野球と向き合い続けた。

 「死に物狂いでやらなあかん。1軍に戻るまではしんどいことをしなあかん」

 苦しい時間が続いても、持ち前のポジティブさで前を向いた。早朝から一人黙々とトレーニングする毎日。「トレーニングでバイクをこぐなら…」と自宅からロードバイクで通勤したこともあった。「足パンパンなるけど、いいトレーニング」。どんな時も明るく笑顔を絶やさなかった。

 やっとの思いでつかんだ一勝。苦しみ抜いた先に、最高の景色が広がっていた。 (山手 あかり)

 ○…西勇(神)の勝利は24年8月21日のヤクルト戦(京セラドーム)以来617日ぶり。シーズン初戦を白星で飾ったのはオリックス時代の14年以来12年ぶりで、19年の阪神移籍以降は過去7シーズンで0勝4敗だった。

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