阪神・近本 63年ぶりの偉業見えた 打率3割、30盗塁、2桁本塁打

[ 2020年9月29日 05:30 ]

阪神・近本
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 阪神は大量10人の出場選手登録を抹消するなどドタバタだった東京遠征を終え、きょう29日から13連戦を戦う。うち10試合は22勝10敗2分の勝率・688で「庭」と化す甲子園。それでも矢野監督は一戦必勝の決意を改めて示した。

 「先を見る余裕はない。目の前の試合をどうやって勝つかということはもちろん、どう戦うかというのが俺らのやれることなので。13連戦を考えると、逆に重たくなる」

 目標はただ一つ。12・5ゲーム先にいる巨人との差を詰めること。10月2日からの宿敵との4連戦(甲子園)を前に、今日からの中日3連戦は今季6戦全勝を誇る聖地での戦いだけに負けが許されない。けん引役として期待するのが、打撃好調のリードオフマン・近本だ。

 27日のヤクルト戦で今季4度目の1試合4安打を記録。打率を今季最高の・295まで上昇させた。8月以降は204打数68安打で同・333と右肩上がり。今季の中日戦は球団別でも最高打率・346を残しており、試練の13連戦において、チームに勢いを与えてくれそうだ。

 チームの勝利が自身の偉業にもつながる。現在94安打でレギュラークラスでないと達することができない100安打も目前に迫る。球団で、新人から2年連続100安打到達となれば坪井智哉(98~99)以来、21年ぶり。歴代でも吉田義男や岡田彰布ら5人しかおらず、尊敬する赤星憲広(2年目は78安打)も達成できなかった。

 その先にあるのが、打率3割、30盗塁、2桁本塁打。過去、球団でクリアしたのは57年の田宮謙次郎(打率・308、37盗塁、12本塁打)だけ。近本は打率・295、20盗塁、8本塁打で、残り36試合あれば本塁打は射程圏内。盗塁は単純計算では微妙だが、安打を含めた出塁数が増え、得点を求められるシーンが今まで以上に増えることを考えれば企図数も増えるはずで、新人最多安打に続き、球団史に名を刻む可能性は十分にある。

 コロナ禍に見舞われ、投打に主力を欠く中での13連戦。奇跡へ望みをつなげるか。それとも……。背番号5が猛虎の命運を握っている。(巻木 周平)

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