野村謙二郎氏 菅野の修正力。ダメな球種も消すのではなく、楽な場面で試して改善

[ 2020年9月29日 22:48 ]

セ・リーグ   巨人6―1広島 ( 2020年9月29日    マツダ )

<広・巨>4回2死一、二塁、堂林を三振に打ち取り、グラブをポンと叩く菅野(撮影・森沢裕)
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 【野村謙二郎 視点】どんな投手でも難しい立ち上がりに、菅野も実際に先制点を許した。先頭の大盛にスライダーを右中間三塁打され、田中広にはフォークボールを左犠飛。その後も鈴木誠にスライダーを中飛、松山にもカットボールをフェンス手前の中飛。初回は変化球がすべて浮いていた。

 それでも試合の中での修正力が凄い。この日はスライダーがダメだと思っても選択肢から消すのではなく、相手打者の強弱や、カウントなど大ケガをしない状況のときに“試し投げ”して徐々に感覚を取り戻していた。

 4回2死一、二塁で堂林には外角低めボールゾーンへのスライダーを振らせて空振り三振。5回無死二、三塁で大盛と田中広を連続三振に斬った時にもスライダーやフォークボールはもう四隅に決まっていた。しっかりと修正できているから勝負どころでギアも上げられる。試合後のインタビューで「ファウルを打たせられた」「バテた」との発言はそういう意味なのだろう。

 開幕から12連勝。今年負けない理由の一つはベンチや打線からの信頼度だ。この試合もすぐに逆転してくれた。「菅野の時は負けられない」の思いでチームが一つになっている。(本紙評論家)

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