阪神・谷本本部長が陳謝 唯一の“息抜き日”だった会食でクラスターの可能性「見直す必要がある」

[ 2020年9月26日 05:30 ]

阪神の谷本球団副社長兼本部長
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 阪神は25日、糸原健斗内野手(27)、陽川尚将内野手(29)、岩貞祐太投手(29)、馬場皐輔投手(25)と2軍の浜地真澄投手(22)の5選手に1軍スタッフ2人の計7人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。24日夜に浜地の感染が確認されたことを受け、矢野燿大監督(51)をはじめ1、2軍の監督、コーチ、選手、スタッフら計147人を対象に行ったPCR検査で判明した。濃厚接触者らも含め10人の出場選手登録を抹消し、9人が緊急昇格して同日のヤクルト戦を決行した。一連の事態については阪神の谷本修球団本部長が説明した。

 ――事態をどう受け止めているか。
 「プロ野球関係者の皆様、マスコミ関係者の皆様、保健所の皆様。それ以上に、ファンの皆さまに対して大変ご心配をおかけしたことを、本当に申し訳なく思っています」

 ――試合決行の経緯は。
 「昨日夜遅くに浜地の陽性反応がわかり、全員のPCR検査の実施を決めました。結果が出揃ったのが本日13時頃。保健所に報告に上がって、意見を受けて、14時30分から臨時実行委員会に臨みました。専門家の先生方、ヤクルト球団さんと連絡を取らせてもらい、試合決行に至りました」

 ――感染経路の特定は可能か。
 「7人のうち6人は9月19日の2つの会食で居合わせていました。もう1人のスタッフはマスクをして執務をしていて濃厚接触者はいません。ハッキリしていませんが、会食が原因だと推察できます」

 ――濃厚接触者の特定はできているのか。
 「陽性判定が出た浜地、馬場と会食した岩崎と小川は特定を受けています。もう1つの会食は計8人でスタッフ含めた4人が陽性。陰性のほか4人は濃厚接触者ではないと(いう判断を)いただきましたが、球団として濃厚接触者と同等の扱いと決めました」

 ――保健所からのクラスター認定は。
 「クラスターという話は出てきていません」

 ――会食ルールの変更は考えているか。
 「名古屋と広島では感染状況を把握しながら最小限認めてきました。息抜きの場がない時に特定日を。ただ(9月の会食許可日が)一日で陽性が出たことを鑑みると見直す必要があると考えています」

 ――1軍の陽性者、濃厚接触者の今後は。
 「関西にいる浜地とスタッフ2人は入院しています。残るメンバーはホテルがある東京都の文京区と西宮市の保健所で協議していただいている。指示に従ってまいります」

 ――全員陰性だった2軍名古屋遠征メンバーの今後は。
 「中日ドラゴンズさんと協議しました。残留者から補充して試合を決行しようと。試合再開を見込んでいます」

 ――鳴尾浜で残留している選手の今後は。
 「支障のない選手は残留練習を再開します」

 ――陽性判定者の症状は。
 「東京での陽性判定者は無症状」

 ――球団独自に選定した濃厚接触者の復帰のメドは。
 「保健所の対応に合わせます。異変が出たら変わりますが、今のところ、そういうふうに考えています」

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