阪神・糸井 同点&決勝打で38日ぶり猛打賞 「ここしかない場面で打てた」 

[ 2020年9月23日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6-3DeNA ( 2020年9月22日    甲子園 )

<神・D(17)> 8回1死二、三塁、糸井は勝ち越しの2点適時二塁打を放ちポーズを決める (撮影・後藤 大輝)
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 阪神・糸井嘉男外野手(39)が22日のDeNA戦で同点と決勝の2度の殊勲打を放ち、2連勝を呼んだ。1点を追う6回に左前適時打、同点の8回には右中間へ2点二塁打。4回の右前打を合わせ、38日ぶり3度目の猛打賞で3打点を挙げた。今季最多の貯金4へ戻し、眼下の敵だった3位・DeNAを借金へ追い落とし。首位・巨人への再挑戦権は譲らない。

 最大の好機に糸井が燃えた。3―3の8回1死二、三塁。カウント1―1から石田の真ん中付近の直球を叩き、前進守備だった右中間の奥深くまで運んだ。2人の走者を還した決勝二塁打。気合に満ちた表情でベンチに拳を突き上げた。

 「ストレートを狙ってました。ここしかないという場面で、打てて良かったです」

 初球は内角直球を見送り。外角に外れたスライダーを挟み、最近は力負けする場面も目立っていた直球を仕留めた。決勝打は7月4日のヤクルト戦以来4度目。勝利に直結する一打から、こんなにも遠ざかっていたとは。

 2―3の6回1死一、二塁では山崎の外角直球を同点の左前打。10試合ぶりに3番に戻った前日21日に続く適時打を2本重ね、8月15日の広島戦以来、3度目の猛打賞にもなった。待望の復調は矢野監督を喜ばせた。

 「嘉男のいい顔を久しぶりに見られて僕もうれしかった。出られないときにもしっかり準備してやってくれてたので、嘉男にとっても、チームにとってもいい日になった」

 昨秋の左足首手術明けで臨んだ17年目。膝にも不安を抱えた。通算9度の打率3割を誇る実力者が一時は打率・228まで低下。8月下旬にはベンチ入りしながら4試合出場なしも経験した。思うように結果が出ず「自分を責める日もある」といい、毎朝起きる度に「よしっ」と気持ちを切り替えてグラウンドに向かった。もんもんとした気持ちだったからこそ、自分のバットで決めたいと高ぶった。

 「アルプススタンドに、今までお客さんがおられなかったので、やっぱりあそこが埋まることで、みんな盛り上がりますね」

 21日からは1万人を超える観客が来場。アルプス席が開放され、応援タオルやボードを掲げる様子が目に留まった。コロナ禍で無観客での開幕が決まった時に「いるイメージでやる」と脳裏に描いた光景が目の前にある。それだけで心強い。

 今季最多の貯金4へ戻し、3位・DeNAを借金生活へ押し込んだ。セ・リーグで貯金を持つのは巨人と2球団だけ。まだ背中は遠くても、挑戦権は猛虎だけが持つ。(長谷川 凡記)

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