広島・遠藤 先発入りへ“左足トレ”で下半身強化!「どうしても体を強くしたい」

[ 2020年4月14日 05:30 ]

キャッチボールする広島・遠藤
Photo By 共同

 広島・遠藤淳志投手(21)は13日、フォーム改善の一環として“左足トレ”を導入して、下半身強化に取り組んでいることを明かした。投球直後の体のブレをなくすために、踏み出す左足の強化に着手。開幕延期期間を利用して、先発入りへの“一本立ち”を期した。

 徹底的に一つの課題に取り組むのも、非常事態ならではの過ごし方である。遠藤が思い描く開幕延期期間のテーマは、明確だった。「どうしても体を強くしたいという思いがある。トレーナーさんと話し合って、“もう少し下半身を使えたらいいね”という話になった」。投球動作で踏み出した左足が体重を支え切れないことで、体のブレにつながってきた。そこで、たどり着いたのが「片足トレ」である。

 ウエートトレーニングでは、片足だけで行うスクワットなど踏み込む左足の強化を徹底。さらに、従来よりもウエートの重量を上げることで、下半身強化を目指す。「片足で体を支える種目を増やした。投げ終わりの格好が汚いので…。しっかり左足で支えられると安定感が出る。自分の中でずっと思ってきたこと。この期間に下半身をしっかり鍛えられるようにやっていきたい」。思い切りよく腕を振る投球フォームだけに、左足の安定感は重要。現在は2時間に制限されている練習時間のうち、約1時間をトレーニング室で過ごす日もあるという。

 マツダスタジアムでの時差分離練習では、4日ぶりにブルペン入りし、109球を投げ込んだ。「全然ダメだった。悪いままで終わってしまって、納得のいく投球ができなかった」。捕手役を務めた坂倉からは「鍛えよう」との助言もあった。地道なトレーニングを続けて効果を待つ。

 「体を鍛え直して、1年間戦える体を取り入れていければ、成長につながると思う。もっと自分を見つめ直してやりたい」
 先発候補の高卒3年目右腕。身長1メートル84、体重78キロの細身とあって、佐々岡監督は「若い選手は鍛えないといけないだろうし、いまは鍛える年齢」と背中を押した。片足でしっかりと立てれば、先発投手としての“一本立ち”が待っている。(河合 洋介)

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