巨人・パーラ 気温7度でも半袖短パンで50分打ち込み「全然、大丈夫だよ」

[ 2020年4月14日 05:30 ]

半袖のTシャツ姿でバットを振り込む巨人・パーラ
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 巨人の新外国人、ヘラルド・パーラ外野手(32)が13日、川崎市のジャイアンツ球場の室内で自主練習を実施。気温7度の寒さにも負けず、50分間の打ち込みを敢行した。新型コロナウイルスの感染拡大で開幕日も定まらぬ中、代名詞の登場曲「ベビー・シャーク」を持つ“サメ男”が“熱男”と化した。

 吐く息が白い。あいにくの雨で気温は7度。桜も散り始めた4月中旬としては季節外れの寒さだ。冷え込んだ室内練習場で各選手が厚着をする中、なんと半袖短パン姿で現れた男がいる。パーラだ。

 球団職員から「寒くないの?」と心配されても、「全然、大丈夫だよ」とけろり。キャッチボールや20分のティー打撃の後、30分間打ち込んだフリー打撃では熱気をまといながら、中堅方向へ鋭い当たりを連発した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で当面は個人調整期間が続きそうだが、メジャー通算1312安打で「5番・右翼」を任される予定の助っ人は球団を通じて「限られた時間の中でやれることをしっかりと行っていたから、思ったよりも振れたよ」とコメントした。

 春季キャンプから練習熱心だった。初日から志願してランチ特打を敢行し、個人練習の時間を確保するため球団関係者に「午前4時から練習できないか?」と質問したほど。実現はしなかったが、外国人選手ながら午前7時30分に宿舎を出発して連日のように早出練習に励んだ。勤勉で穏やかな性格もあってすぐにチームに溶け込み、この日も亀井らとコミュニケーションを取りながら汗を流した。

 代名詞もすっかり浸透している。昨季所属したナショナルズで登場曲「ベビー・シャーク」を流した際に球場が一体となった「サメダンス」も、オープン戦でパーラが安打を放てば同僚らがベンチで呼応。コロナ禍で東京ドームでの「サメダンス」はしばらくお預けだが、子供たちと団らんする姿を自身のインスタグラムに投稿するなど開幕延期で生まれた時間を有効活用している。

 百戦錬磨の男は「少し難しいところはあるけど、開幕が延びたことは、それだけ時間もできる」と現在の状況も前向きに捉える。球場を熱くする日を思い描き、調整を続ける。(青森 正宣)

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2020年4月14日のニュース