プロ野球143試合断念確実で迫られる対応…年俸は?FA取得日数は?事務局長「特別ルール考えなければ」

[ 2020年4月4日 05:30 ]

12球団代表者会議に臨む参加者(日本野球機構提供)
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 参稼報酬は?FA資格は?3日に開かれた12球団代表者会議でシーズン143試合の削減が確認され、球界にさまざまな面での影響は必至となった。問題となってくるのが選手の年俸。さらに出場選手登録日数が145日で1シーズンと定められているFA資格にも影響は大きく、開幕を迎えた後もクリアすべき課題は山積みだ。

 野球協約に定められた参稼報酬の対象期間は2月1日から11月30日までの10カ月間。その中で、本来ならあるはずの143試合が削減される。選手の年俸への影響はどうなるのか。ある球界関係者が「(年俸は)参稼期間に得る報酬なのでシーズンの試合数とは別の問題」と指摘する一方、各球団は143試合を前提としているという声もある。

 12球団代表者会議では開幕後、無観客試合とする可能性のほか観客数を割り引くことも検討。欧州サッカー界では選手の減給で合意したクラブもある。球団の収入減は必至となった今、年俸の問題は労使間で話し合わなければいけない大きな課題となる。

 開幕再延期は、FA資格の取得日数についても影響する。FA権の規定では出場選手登録日数が145日で1シーズン。開幕が遅れてシーズンが圧縮されるほど、出場選手登録の機会も減る。また、仮にダブルヘッダーが行われた場合は2日分としてカウントすべきとの声もある。すでにMLBでは、今季がこのまま中止となっても、今季終了後にFA資格を得られる選手に資格を与えることで選手会と合意。選手の権利を守る上でも、しっかり議論しなければならない問題となる。

 さらに、7月31日までの移籍期間をどうするのか。現状11月1日から12月5日までのポスティングシステムの申請期間も同様だ。また観客数を割り引いて開催する場合、応援団にも大きな制約を強いる。NPB・井原敦事務局長は「特別ルールを考えなければいけない」と説明。一連の課題については6日の実行委員会で取り上げ小委員会を立ち上げて検討していく。

 ▼セ・リーグ三原一晃理事長(DeNA球団代表) 先生方の意見を受けて状況は非常に厳しいと実感した。いつスタートを切れるか明確にしたいというのは我々もあったが、現時点で非常に困難。(無観客での開催は)セ・リーグの方でも選択肢という意識でいる。

 ▼パ・リーグ横田昭作理事長(オリックス球団本部長補佐兼国際渉外部長)今こそ我々12球団が一丸となって、この難局を乗り越えていかないといけない。自主練習の際も「3密」をつくらないことを基本に環境を整えることが必要。

 ▽過去のシーズン打ち切り、中止 80年を超えるプロ野球の歴史で、シーズン全体が中止されたのは第2次大戦による1945年だけ。50、53年のセ・リーグは日本シリーズ開幕までに日程を消化し切れずに打ち切り。51年の両リーグは10月20日からの日米野球開催までに全試合を消化できずに日程を打ち切った。また、04年はプロ野球選手会のストライキで9月18、19日のセ、パ各6試合、計12試合が中止。なお、3月11日に東日本大震災が発生した11年は開幕日が当初の3月25日から4月12日へとずれ込んだが、全144試合を行い、CS、日本シリーズも実施した。

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