独立L兵庫 ドラフト候補右腕・山科颯太郎、OP戦で2回無失点 トルネード投法で魅せた

[ 2020年4月4日 19:42 ]

関西独立リーグオープン戦   兵庫3―5堺 ( 2020年4月4日    黒田庄ふれあいスタジアム )

<兵庫・堺>2回を無失点に抑えた兵庫・山科颯太郎
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 今秋ドラフト候補右腕の兵庫・山科颯太郎(そうたろう・18=九州文化学園)がオープン戦4度目の登板。得意の縦のスライダーを有効に使い7回から2イニングを2安打無失点とまずまずの内容で、新型コロナウイルス感染拡大のため、現状では26日のリーグ戦開幕まで最後となる対外試合を締めくくった。

 背番号「11」のトルネード右腕といえば、真っ先に思い浮かぶのは野茂英雄氏だろう。身長は野茂氏より15センチ以上も低いが「よく言われます」と白い歯をこぼす。高校1年時、投球フォームに詳しい友人から投法の存在を教わり試したところ、しっくりきたといい「体が小さいので、全体を使って投げないとデカい選手には勝てない。遠心力を使って投げようとしたらこうなりました」と経緯を明かした。プロ志望届を提出したが、昨秋は無念の指名漏れ。小学校1年生の弟がおり「これからお金もかかってくると思うし、どこに行っても野球は楽しくて仕方がない。少しでも早くプロに行きたかった」と1年という最短距離でのNPB到達が可能な兵庫を進路に選択した。

 昨年末の台湾遠征では自己最速を2キロ更新する148キロをマーク。高校入学時の122キロから大幅にアップした。元阪神の橋本大祐監督は「まだまだ伸びしろがある」と将来性に期待する。すでに国内外の複数球団がチェックしているといい、山科颯は「まだまだ精度を上げていかないといけないですが、ストレートとスライダーのキレを見てほしい」とアピールを続けていく。

 ◆山科 颯太郎(やましな・そうたろう)2002年(平14)1月31日生まれ、福岡県福岡市出身の18歳。佐々小2年時に「サンボーイズ」で野球を始め、佐々中では軟式野球部に所属。九州文化学園では1年秋からベンチ入りし、2年秋から背番号「1」。3年夏は県大会8強。1メートル71、74キロ。右投げ右打ち。

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2020年4月4日のニュース