ソフトB 高速左腕・古谷 打てるものなら打ってみろ「165キロを狙う」

[ 2020年2月21日 12:00 ]

古谷優人は優しく、ラベンダーカラーのグラブを見せてくれた
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 2月13日。登場から衝撃的だった。男は、タクシー運転手の制帽をかぶって、紅白戦初登板となるアイビースタジアム前で下車した。高卒4年目で絶賛売り込み中の高速左腕、ソフトバンク古谷優人投手(20)のことだ。「助手席に座ったとき、帽子が置いてありまして。なので、かぶってました。森ヘッドコーチには“タクシー運転手になれ”と言われましたがお断りしました」。帽子があれば、どかさず、かぶる。「優しい人」と書いて「優人」は徐行運転での球場入りとなったがマウンドでは容赦なし。安全にかっ飛ばした。

 紅白戦の白組で先発し2回を打者6人で封じる完全投球で魅せた。釜元を見逃し三振に仕留めた球速は153キロ。実は釜元、2月3日のフリー打撃でも打撃投手・古谷と対峙(たいじ)。最速152キロの直球などで2度の空振りを喫し「この時期に古谷は無理」と、球を飛ばせないスピードに、苦笑していた。

 昨年5月の3軍戦でプロ野球左腕最速の160キロを計測したが気にもしていない。「非公式の試合なんで、1軍戦で出したいんです。僕の武器はスピード。“打てるものなら打ってみろ”の気持ちで変化球は制球を意識し直球は常時155キロ近辺を維持。165キロを狙う」と意気込む。

 キャンプ中は車移動を続けるがオフには馬にも乗って下半身強化に務めた。地元・北海道の牧場での乗馬トレーニングで内転筋、体幹をいじめ抜いた。紅白戦の好投後は高村祐投手コーチにサムアップポーズで迎え入れられ、笑顔で応じた。宮崎キャンプも終盤、これからオープン戦が始まる。北海道のラベンダー畑を意識した紫色グラブから気になる男・古谷は、初の1軍マウンドに向けた高速ロードを順調に進んでいる。(記者コラム・井上 満夫)

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