楽天・美馬、完全惜しい!8回24人パーフェクト「やっちゃうんじゃないかと思った」

[ 2019年7月20日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天5―1ソフトバンク ( 2019年7月19日    楽天生命パーク )

完全試合まであと一歩だった美馬(右)は森山投手コーチと勝利のハイタッチする際に悔しそうな表情を見せる(撮影・西海健太郎) 
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 106球目が高めに浮いた瞬間、楽天の美馬は後ろを向き、顔をしかめた。8回まで完全投球。9回、先頭の明石に3―2から四球で25年ぶりの完全試合の偉業が消えた。続く代打・栗原に左前打されて今度は球団初のノーヒットノーランの夢も消えた。結局2安打1失点。今季初めて9回を投げきったが、苦笑いだ。

 「やっちゃうんじゃないかと思っていたんですけどね。惜しかったです。やっちゃいましたね…。フォアボールが一番、痛かった」

 快投だった。最速146キロの直球が切れ、変化球も低めに集まった。2回2死から3者連続三振など8回まで打者24人を封じた。本拠地全体がざわつき、中盤以降はベンチに帰るたびに浅村から「やっちゃってくださいよ」とささやかれ「意識して」9回のマウンドに上がったが、94年の巨人・槙原寛己(スポニチ本紙評論家)以来の大記録には届かなかった。それでも、今季86試合目でチーム初の9回完投勝利に「(変化球を)途中から良い感じで投げられていた。低めに集められた」。最後は6勝目をかみしめた。

 チームは6月18~20日の阪神戦3連勝以来、約1カ月ぶりの連勝だった。前半戦終盤は、ソフトバンク戦3連敗を含む10連敗を喫するなどチームは落ち込んだ。さらに、岸が発熱などで出場登録を抹消される危機だったが美馬の好投で、後半戦は3勝1敗と復調ムードを引き寄せた。美馬はこれで、今季は首位ソフトバンク戦2勝0敗、23イニングで2失点と鷹キラーぶりを発揮。「前回3タテを食らっていたので、何とか取り返したいと思っていた」と胸を張った。

 4位のままだが、これで首位ソフトバンクとの差を5ゲームに詰めた。「毎回、ここから落ちていくのがパターンだけど、粘って上いきたい」。プロ9年目、通算150試合目の先発登板が、記憶に残る一戦になった美馬は次回、プロ通算50勝を目指す。(春川 英樹)

 ≪最年長パーフェクト目前で…≫美馬(楽)が8回まで完全投球も、9回先頭の明石に四球、次打者の栗原に初安打を許し快挙を逃した。これまで、楽天の投手が試合開始から最も長く相手を無安打に抑えたのは、14年7月15日オリックス戦の8回2死まで(辛島7回、福山1/3回)。美馬は1イニング上回るチーム最長記録になった。なお、美馬は32歳10カ月。もし、完全試合を達成していれば、初の完全試合投手となった50年6月28日西日本戦の藤本英雄(巨=32歳1カ月)を上回る最年長パーフェクトとなっていただけに惜しかった。

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