中畑清氏 村上&岡本 即MLBで活躍「隔世の感がある。和製大砲。誇りに思うよ」

[ 2026年5月5日 01:30 ]

18年、岡本(左)と話す中畑氏
Photo By スポニチ

 【キヨシスタイル!】こんな時代が来たんだね。日本の長距離砲がメジャーに行っていきなりホームランを量産。村上宗隆(ホワイトソックス)が30球団トップタイの13本を放てば、岡本和真(ブルージェイズ)は3試合連続で9本に伸ばしてる。

 2人には共通点がある。原点回帰。ファーストストライクからガンガン打ちにいってさ。メジャー1年目。怖いものなんてない。失敗して当たり前という開き直りを感じるんだよね。

 特に岡本には、ここが自分の野球人生の本当のスタートなんだという意識があるんだろうね。凄く楽しそうに野球ができている。子供の頃や巨人でレギュラーを獲った頃に戻ったような気がするな。

 ここ数年は、巨人の4番打者として30本打っても喜んでもらえない。集中力散漫と感じることもあった。喜びも悔しさも表に出なくてさ。当コラムで再三「喜怒哀楽をもっと出せ」って書いてきた。

 でも、今は攻守走にわたって集中力を維持。打っても守っても「オカモトって凄い」と言ってもらえる環境の下、素直に喜びが表現できている。そんな姿を見るとうれしくなるよ。これから相手のマークが一段ときつくなるだろう。スランプに陥る時が来ると思うけど、今の気持ちを忘れないでほしいな。

 それにしても2日のツインズ戦(ミネアポリス)で放った岡本の8号は飛んだね。レフトフライかなと思った打球が左中間のブルペン上の2階席へ。138メートルの特大弾。昔と違って今はメジャーのボールの方が飛ぶ気がする。

 思い出すのは松井秀喜。ヤンキース移籍1年目の2003年、16本塁打に終わった。前年巨人で50本放った長距離砲が一発を捨て、中距離ヒッターに。走者を還すことを優先して打撃スタイルを変えて106打点を稼いだんだ。村上は5月に入ったばかりの時点で、1年目のゴジラにあと3本に迫ってるんだよね。

 ひとつには日本のボールが以前より飛ばなくなったのもあるのかな。こすっただけじゃスタンドに届かない。その環境で磨いた技術はメジャーでそのまま通用するという時代なのかもしれないね。

 20年前を思えば、隔世の感がある。日本の野球のレベルの高さを証明してくれている和製大砲。誇りに思うよ。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

続きを表示

「村上宗隆」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2026年5月5日のニュース