広島、磯村のDH起用“解禁” 打率・383、低調打線に起爆剤

[ 2019年6月11日 05:30 ]

広島・磯村(撮影・北條 貴史)
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 広島は11日から敵地で日本ハム、楽天と6連戦。DHとして期待された松山がまさかの体調不良で離脱する中、首脳陣は磯村嘉孝捕手(26)の優先順位を上げ、本業だけでなくDHでも先発起用する構えだ。今季ブレークし、打率・383を誇る右打者。今季交流戦では12球団で唯一DHの無安打が続いており、低調な空気を打破する打撃に期待がかかる。

 交流戦は今季もまた苦難の船出となった。西武、ソフトバンクに2カード連続で負け越し、目下2勝4敗。巻き返すには、11日からの敵地6連戦をどう乗り切るか…が重要だ。カギを握るのはやはりDH。井生スコアラーが言う。

 「最終的には首脳陣が決めることですが、ボクの中で磯村の優先順位は高いです」

 期待された松山が体調不良で離脱する緊急事態。他の候補として強打の会沢、実力者の長野、左では坂倉の名前が挙がるが、今季ブレークした26歳の評価はすこぶる高い。何しろ、47打数18安打2本塁打12打点。打率・383がキラリと光る。

 「ボクがDHなんて無いです、無いです」

 磯村は苦笑しながら首を横に振る。DHは2軍戦で経験済みだ。守備でのリズムを重視する向きには難しい役割だが、「ボクはあまり気にしない。代打の時もギリギリまでベンチ待機し、スイングをして向かうタイプなので」と強調した。

 プロ9年目。それにしても、この成長ぶりはどうだ。分岐点はあった。途中出場した5月7日の中日戦から、先発マスクを被った5月12日のDeNA戦にかけて、3打席連続で見逃し三振。バットが出なかった過程を振り返り、猛省した。

 「配球を考えたら、甘いボールを見逃していた。それからです。どんな球種でも、甘いボールを一発で仕留められるように心掛けたのは。確率は上がっていると思います」

 軽打に徹していた昨季までとは一転、「どうすれば遠くへ飛ばせるか…を考えるようになった」こと、それをスイングに取り入れていることも、飛躍の一因と言っていい。

 交流戦は3分の1を消化。DHが安打を打っていないのは広島だけだ。「走者が居なければ塁に出る。チャンスなら還す。状況に応じてやりたい」。磯村の先発起用が増えそうな敵地での6連戦。停滞ムードを吹き飛ばす一打に期待だ。(江尾 卓也)

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