佛教大 劇的サヨナラ勝ちで2回戦へ 今季苦しんだ途中出場の八木が決勝2点打

[ 2019年6月10日 16:39 ]

第68回全日本大学野球選手権大会 1回戦   佛教大4―3八戸学院大 ( 2019年6月10日    東京D )

<佛教大・八戸学院大>9回2死満塁、サヨナラ2点適時打を放ち、ガッツポーズする佛教大・八木(撮影・木村 揚輔)
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 佛教大(京滋大学野球連盟)が最終回に3点を逆転する劇的なサヨナラ勝ちで八戸学院大(北東北大学野球連盟)を破り、2回戦へとコマを進めた。

 タレントで女優の杉本彩、お笑いコンビのチュートリアル、ミキの高校の後輩が試合を決めた。0―3で迎えた9回。2点を返し、なおも2死満塁の場面で途中出場の八木風磨外野手(3年=北稜)が二遊間を破るサヨナラ2点打。「ヒットを打った瞬間に喜びで気持ちが上がった。(二走が)セーフになるのを見て、安心した」。サヨナラの走者となる二走の本塁生還が走塁妨害によって認められる幕切れ。昨春はベストナインを獲得するなど活躍したが、今春リーグ戦は左肘違和感で出場わずか3試合。苦しんできた男が最終局面で輝いた。

 サヨナラ打が生まれる直前に、ちょっとした事件が起きていた。0―3の9回2死満塁、監督はネクストサークルの主将・吉村颯捕手(4年=龍谷大平安)に鬼の形相でカツを入れていた。左投手に対し、右の代打を準備していたが、左打者の吉村は自分への代打と思い「出さないで下さい」と直訴。指揮官は「アホか、お前は!」と激しい口調とジェスチャーで集中することを促し、口論になりかけた。代打の準備はあくまでも危機管理。主将には勝敗を託して打席に送るつもりでいた。「彼もそういうところが、まだ子どもなんですが、僕もまだ人間ができていない。ただそうやって、学生と一喜一憂して。それもいいかなと思います」。主将は1―3の2死満塁で押し出し四球を選び、次打者・八木のサヨナラ打につなげた。「全員の負けたくないという気持ちが出せた」と胸を張った。

 監督は幕切れについては「いいのかな?という思いはある」と複雑な表情を浮かべるが「先を考えるのではなく、トーナメントなので、プラスアルファの力で勢いに乗りたい」と表情を引き締めた。奈良・五條高、桜井高など30年以上にわたって高校野球の指導者を務め、一昨年の春から佛教大の指揮を執る。燃えたぎる情熱で、劇的サヨナラ勝ちを頂点への推進力に変える。

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