愛工大27年ぶり初戦突破 元ロッテの平井監督「気持ちいいですね。ただただ嬉しい」

[ 2019年6月10日 18:30 ]

第68回全日本大学野球選手権大会 1回戦   愛工大7―3東日本国際大 ( 2019年6月10日    東京D )

<東日本国際大・愛知工大>勝利し、相手ベンチへ頭を下げる愛知工大・平井監督(左から2人目)=撮影・木村 揚輔
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 愛工大(愛知大学野球連盟)が、1991年にロッテで首位打者を獲得した経験を持つ平井光親監督(52)のもと92年以来、27年ぶりに初戦を突破した。序盤から得点を重ねる会心の試合運びでの勝利に指揮官は「気持ちいいですね。ただただうれしい」と目尻を下げた。

 2回2死二塁、7番一塁で起用した田中怜央那捕手(2年=神村学園)が左中間に先制2ラン。4回には4安打を集めて2点を奪い、試合の流れを完全に引き寄せた。田中は“平井イズム”を口にする。「“強く叩け”と普段から言われている。あれをやれ、これをやれと言われるのではなく“強くボールを叩いて行け”と」。指揮官は打撃面だけでなく、守備走塁でも基本を重視する。教えを胸に、選手達は全国の舞台で躍動した。

 プロ生活14年で1067試合に出場し、通算822安打、294打点、39本塁打。数々の記録を残してきたが、プロ時代の記念ボールは「一つもない」と言う。だが17年1月に監督就任してから、一部昇格やリーグ優勝など、所持するボールが増えてきた。試合後、ナインからもらったウイニングボールも大事そうにバッグの中に入れた。

 初戦を突破し「今度の目標は神宮球場。言ったことないでしょうから“案内するよ”と。オープン戦でしか行ったことないけど」。次戦・佛教大戦に勝てば、大学野球の聖地へとたどり着く。

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2019年6月10日のニュース