巨人・岡本 「打ち損じ」でも天井直撃打!

[ 2019年5月3日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人9-3中日 ( 2019年5月2日    東京D )

5回2死一、二塁、岡本が天井直撃の2点適時安打を放ち、鈴木コーチ(右)と天井を見上げる(撮影・大塚 徹)                                                                                                                                                   
Photo By スポニチ

 青天井のパワーが流れを変えた。2―3の5回2死一、二塁。巨人・岡本は左腕・ロメロの初球、内角の153キロ直球をフルスイングして、打ち上げた。「終わった…」。好機をつぶしたと思い、バットをグラウンドに叩きつけて悔しがった。

 しかし、思いのほか高々と舞い上がった打球は、東京ドームの天井に直撃。中日の守備陣はボールを見失い、遊撃と三塁の間にポトリと落ちて、同点となった。規格外のパワーが生んだ自身初の天井打。「打ち損じ。結果がよかったから、よかった。運が味方してますね」と笑った。

 これが、3アウトを確信していたロメロの動揺を誘った。続く陽岱鋼(ヨウダイカン)が初球を特大の決勝3ラン。前回4月10日の対戦で6回2得点と攻略しきれなかった左腕を沈めた。

 底知れぬ才能に期待する原監督の助言が生んだ一打だ。試合前まで7本塁打ながら打率・245。本調子でない姿に指揮官から前日、「体の近くを手首が回るように」とバットを振る身ぶり手ぶりを交えて直接指導を受けた。約10分間に及ぶ熱の入りよう。開幕後では初めて見る光景だった。

 直後のフリー打撃で柵越えを連発し「そんなに振らなくても逆方向にも飛距離が出た。令和1号いくんじゃないですか?」と冗談めかした岡本。アーチは架けられなかったが、この日もティー打撃でトスを上げてくれた指揮官に応え、「令和」初の天井打を放った。原監督も「我々も3アウトだと思った。目に見えない力を与えていただいた」と驚いた。

 改元の瞬間、岡本は映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」を観賞して気分転換していた。同作の主演俳優の名前を出し、入団1年目の初のお立ち台で「初めまして。奈良県から来ましたジョニー・デップです!」と度肝を抜く自己紹介で沸かせた男。新時代も、想像を超える一打で勝利を引き寄せる。(青森 正宣)

▽東京ドームのグラウンドルール 打球がフェア、ファウルゾーンのプレーイングフィールド上の天井に当たった場合はボールインプレーになる(今回はこれに該当)。また、打球が、外野のフェア地域にある懸垂物に当たるか、挟まった場合は本塁打となる。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2019年5月3日のニュース