米子東、16人で挑む感謝のセンバツ OBが練習補助 23年ぶり聖地1勝へ

[ 2019年3月20日 05:30 ]

グラウンドで集合写真をとる米子東ナイン(撮影・坂田 高浩)
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 第91回選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)の出場校による甲子園練習2日目は、雨のため室内練習場で行われた。23年ぶり出場の米子東(鳥取)は、今春卒業したOBらが練習をサポート。ベンチ入り選手16人は感謝の思いを胸に、初戦の札幌大谷戦に挑む。

 OBのために23年ぶりの聖地1勝だ。ベンチ入り選手16人で臨む米子東は、実戦練習を想定し今春卒業した7人と大学生2人が補助のために駆けつけた。ところが、未明から降り続く雨でグラウンドが使用できず室内練習場に変更。自身も米子東OBの紙本庸由監督(37)は「同じように努力をして甲子園に行けなかった選手が、甲子園に触れることができるので連れてきました。グラウンドに立ってほしかった」と残念がった。福島康主将(3年)も「OBの方々が一番、悔しかったと思う」と思いを代弁した。

 まさかの雨に泣いたが、所定の1時間を主に打撃練習に充てて調整。普段から16人を3チームに分けて“紅白緑戦”をやったり、監督やコーチが入って試合を行うなど工夫を重ねてきた。紙本監督は「ハンディを感じたことはないし、チームにぶら下がった選手はいない」と前向きに捉える。聖地の雰囲気しか味わえなかった9人のためにも、前回出場時の96年以来となる1勝で恩返しする。(石丸 泰士)

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2019年3月20日のニュース