【関西大学野球の新星】同大・青地斗舞外野手(大阪桐蔭)「大学日本一」手に同期待つステージへ行く

[ 2019年3月20日 18:14 ]

大阪桐蔭では春夏連覇を果たした青地。次は同大で大学日本一が目標だ
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 長く伸びた髪で、見た目の印象こそ変わったが、さわやかな“青地スマイル”は夏と同じだった。

 同大の青地斗舞外野手は、大阪桐蔭の「2番・右翼」として昨年の甲子園大会の全11試合に先発。10試合で安打を放ち、通算46打数18安打の打率・391で春夏連覇に貢献した。

 「甲子園連覇をしたメンバーということで、実力以上の評価をいただけていると思います。やりにくい部分はありますが、連覇メンバーとして責任を持ってやりたいです」

 甲子園で印象に残るシーンは同じくらいのレベルで2つあると振り返る。1つは夏の決勝の金足農戦でウイニングボールとなる右飛をキャッチしたこと。柿木蓮投手(日本ハム・ドラフト5位)が右打者に対し2ボールからカウントを取りに行く直球は、右方向に飛ぶことが多いと予測。それでも、まさか自分のところに飛んでくるとはと驚いた。

 「春夏連覇ができるという喜びと、これを捕ったら自分たちの代が終わってしまうんだな、といろいろなことを考えていました」

 もう1つは、夏の準々決勝の浦和学院戦で2点適時打を放ったことだ。3―0から1点差に迫られた直後の6回1死満塁。カウント1ボール2ストライクと追い込まれながら三遊間を破った一打に「高校野球の中で一番良かった打席」とうなずく。

 同大には大阪桐蔭へ入学した1年時から進学を希望していた。

 「レベルの高い関西学生リーグでやりたいと思っていました。野球を続けられればベストですけど、失敗した時に同志社という名門で勉強することで将来性が広がると思いました」

 同じリーグにはライバルも待ち受ける。甲子園で唯一、ヒットを打てなかったのが選抜準決勝の三重戦。エース右腕の定本拓真投手(関大)に5打数無安打に抑えられた。

 「定本君は球速よりも重たいボールという印象でした。春はパワーがなかったので打ち負けたんですが、次にやった時は完璧に勝てるようになりたい」

 大学での目標には「チームとしては全国優勝、個人的には1年から出て、4年間通算で100安打を目指したい」と誓う。小林誠司捕手(現巨人)を擁した2011年秋から遠ざかるリーグ優勝にも「自分がチームを引っ張るつもりで頑張りたい」と心強い。

 その先に同期の根尾、藤原、柿木、横川が進んだプロも視野に入れる。

 「遠い場所だとあきらめていました。でも、ドラフト会議で4人の名前が呼ばれる場所に立ち会った時に、やっぱり野球をやるからにはプロで活躍したいという思いが強く芽生えました」

 高校で文句なしの成績を残した青地だが、意外にも甲子園でやり残したことがあるという。

 「ホームランを打てなかったのが、唯一の後悔です」
 夏の2回戦・沖学園戦で8―4の8回裏に一発を狙ったが、右翼フェンス直撃の三塁打。ベンチに戻ると山田健太内野手に「力不足や。オレやったら入ってた」といじられた。

 夢は弟に託す。明豊(大分)でプレーする七斗(ななと)内野手は、今春の選抜大会に出場する。

 「まずは試合に出ること、チームが勝つこと、そしてホームランを打って青地家として高校野球をベストで終われたらと思います」

 どこまでも純粋な、屈託のない笑みでエールを贈った。

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