札幌大谷 釜萢、大胆守備で父超える 打者見極め位置変更

[ 2019年3月20日 05:30 ]

午前中の練習でノックでゴロを捕球する札幌大谷の釜萢
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 第91回選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)に出場する札幌大谷と札幌第一が19日、甲子園練習を行った。雨天のため室内練習場での実施となったが、札幌大谷の釜萢(かまやち)大司内野手(3年)は父・弘幸さん(45)、札幌第一の近藤吏矩投手(2年)は兄・匠さん(18)の思いを背負い、聖地での躍動を誓った。

 甲子園練習を終えた札幌大谷・釜萢が武者震いして言った。

 「テレビの向こう側だった世界にやっと来た」。雨のため、室内練習場で軽く体を動かしただけ。二塁の守備位置で視界やボールの弾み方を確認することはかなわなかったが、聖地の雰囲気は十分に感じ取った。

 NTT北海道時代に都市対抗に出場した父・弘幸さんは、砂川北時代に甲子園出場を逃している。「甲子園が決まった時、喜んでくれた」という父の思いも背負って、憧れのグラウンドに立つ。

 大胆なポジショニングで何度もチームのピンチを救ってきた。二塁ベースの数メートル横にいて中前に抜けそうな当たりを止めたかと思えば、極端に深い位置で一、二塁間の当たりをアウトにする。「(守備位置は)本人の感覚に任せている」。船尾隆広監督(47)もその洞察力に一目置く。

 札幌大谷シニア時代に出場した中3夏の全国大会から守備位置を考えるようになった。配球と打者のスイングを見極め、1球ごとに守備位置を変える。「練習試合はいつも思い切ってやる」と話す。経験を積み重ね「今は8割はいける」と予想の精度を上げている。

 24日の米子東戦も相手打者の情報を事前にきっちりインプットして大胆に守るつもりだ。「怖さもあるけれど、中途半端でどっちつかずよりもいい」とその信念は揺るがない。

 昨秋はチームトップの打率・450をマークした器用な2番打者が重きを置くのは守備。「ピッチャーを助けられるように。一つでも多くのアウトを取りたい」。そう力を込めた釜萢の頭には、もう守備のイメージが広がっている。(石川 加奈子)

 ≪西原、シニア時代の目標「実現できた」≫札幌大谷のエース西原健太(3年)は室内練習場のブルペンで投げ込み「ちょっと硬かったけれど、投げやすかった」とマウンドの感触を確認。札幌大谷シニアで春の全国大会に出場した3年前、チームメートと甲子園を訪れた。「あの時、ここに来るとみんなで決めた目標を実現できてうれしい。早く試合がしたい」と決意を新たにした。

 ≪午前中に豊中市内で練習≫札幌大谷、札幌第一両校とも午前中に豊中市内の球場で練習を行ってから甲子園入りした。午前中の練習でシートノックとフリー打撃を済ませていた札幌大谷は、甲子園の室内練習場では投球練習を中心に。札幌第一は投手陣がブルペンで投げた後、フリー打撃を行い、快音を響かせていた。

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