阪神・糸原 家電キャプテン!退寮、最新製品そろえて体調管理徹底

[ 2018年11月28日 05:30 ]

阪神の糸原
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 阪神・糸原健斗内野手(26)が27日、兵庫県西宮市にある選手寮「虎風荘」を退寮したことを明かした。すでに1人暮らしを始めており自炊など普段の生活においては最新の家電製品を駆使して体調管理を徹底し、さらに己を高めていく構え。来季のキャプテンに就任した男が、強い決意のもと「独り立ち」を宣言し、チームをけん引する。

 浮かれた様子は全くない。むしろ、表情は一層、厳しく、引き締まって見えた。糸原は、言葉に力を込めながら、新生活へ視線を向けた。

 「寮を出てもやることは変わらないですし、オフになってもしっかり練習するだけです。1人暮らしを始めて成績が落ちたと思われたくないですし、しっかりやりたい」

 社会人出身の糸原は、プロ入りから今季まで2年間、虎風荘で暮らした。満を持しての独り立ちで、本格的に1人暮らしをするのは人生初。そこで気になるのが炊事、洗濯、掃除など寮生活ではほとんど向き合うことのなかった家事全般だ。特に食生活の充実は、シーズン143試合を戦う選手にとってコンディション面で重要となり、逆に不安要素にもなりかねないが、糸原は、笑顔で“献立”を思い浮かべた。

 「自炊もやりますよ。今は家電がすごいんですよね。食材を入れるだけで料理ができたり。そういうのも使ってやりたい」

 糸原の言う「すごい家電」とはシャープの「ヘルシオホットクック」などに代表される無水自動調理鍋で、材料と調味料を入れるだけで本格的な料理が出来上がる優れものだ。

 値段は少々張っても、今季はチーム唯一の全試合出場など、飛躍したシーズンだけに大幅な年俸アップも予想される。掃除や洗濯関連も簡単かつ高性能な家電が多く存在する。その他健康器具などの高級家電も先行投資と考えれば“罰”は当たらないだろう。

 最新鋭の家電に囲まれて己を高めるのには理由がある。秋季キャンプ中に矢野監督から来季のキャプテンに指名され、快諾。背中はもちろん、成績でも若手の多いチームを引っ張っていく使命がある。「C」マークに説得力を持たせるためにも、来季へかける思いは人一倍。秋季キャンプ終了後も休まず、鳴尾浜球場での指定強化練習に参加して、鍛錬を積んでいる。

 「自分はまだ競争なんで。休んでいる暇はないし、このオフも鍛えまくりますよ」

 大役を託されたことと、退寮が重なったのも偶然ではないはずだ。一気に猛虎の新たな顔へ――。強く、たくましく、糸原健斗は新たな一歩を踏み出そうとしている。(遠藤 礼)

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2018年11月28日のニュース