清宮、札幌D初打点「一歩前進」96日ぶり本拠で連敗ストップ貢献

[ 2018年8月25日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム7―1楽天 ( 2018年8月24日    札幌D )

3回1死三塁、適時打を放つ清宮(撮影・高橋茂夫)
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 連敗ストップ打点だ。日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)が24日、楽天戦で札幌ドーム初打点を含む1安打2打点の活躍。7―1の快勝に貢献し、今季ワーストだったチームの連敗を5で止めた。中田翔内野手(29)も8回にチームトップタイとなる23号ソロを放ち、プロ通算200本塁打を達成。平成生まれの選手としては初の大台到達となった。

 勝利に沸く札幌ドームの歓声が心地よかった。清宮が追求するのは勝利につながる一打。これまで自身が打点を挙げた試合は2勝5敗。だから試合後は勝利に貢献できた喜びに少しだけ浸った。

 「何とか勝とうと思っていた。本当に勝ててよかった。ずっとやっていく中では(本拠地の初打点は)大したことがないかもしれないけど、こうして打てたのは一歩前進」

 札幌ドームでプレーするのは5月20日の楽天戦以来96日ぶり。2点リードの3回1死三塁で、集中力を研ぎ澄ませた。相手投手は藤平。調布シニアに所属した中2の時に、千葉市シニアでプレーする1学年上の藤平と対戦経験があった。カウント1―1から抜けたフォークを強振。右前へはじき返し、本拠地初打点をマークした。続く5回無死二、三塁の好機では、ベテラン久保から中犠飛。三塁走者の中田がヘッドスライディングで生還した姿に「僕のアウトを帳消しにしてくれた。チームにも勢いがついた」と感謝した。

 3月に患った限局性腹膜炎の入院生活の影響で最大8キロ減の94キロとなった体重は、現在104キロまで回復。しっかりバットを振れる体が仕上がったことに加え、これまで1軍で苦戦してきた経験が糧となっている。「今までは(打席内で)舞い上がっていた部分があった。今は落ち着いて入れるようになった。タイミングもつかめてしっかりバットが振れている」。相手の配球、自身の待ち球を打席ごとにしっかり頭の中で整理。それを踏まえて打席で対処できていることが結果が出ている要因で、栗山監督も「いい形で過去の経験を生かしてくれた」と目を細めた。

 この勝利で前日に消滅していた自力優勝の可能性が1日で復活。栗山監督から「勝ちに貢献してくれたのが大きい」と称えられた清宮は「もっと貪欲にいきたい」とさらなる打点量産を誓う。21日の1軍昇格後は4試合で2本塁打、7打点の大暴れ。首位・西武とは7・5ゲーム差だが、清宮が首位を猛追する起爆剤となる。 (東尾 洋樹)

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