阪神ロサリオ 甲子園初練習 スパイク履かず柵越え2発

[ 2018年3月3日 05:30 ]

金本監督(左)が見守る中、ランニングシューズでフリー打撃を行うロサリオ
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 沖縄・宜野座キャンプで話題をさらい続け、堂々の主役を務めた阪神・ロサリオは、甲子園に戻ってきても、主役だった。来日後、初となる本拠での練習。アーチ量産とはいかなかったが、謎が解ければ、スケールの大きさが際立つこととなった。

 「(寒さが影響したかと問われ)そんな感じだね。沖縄にいたし(球場も)別だしね。(実際に甲子園で練習し)見ていたのとは違う感じもある。練習をしながら、どんどん慣れていきたい」

 20度を超えていた沖縄から戻り、両手に息を吹きかけるしぐさも見られた。甲子園に“初見参”した1月29日はスタンドから球場見学。広さを問われると「それほど感じない」と頼もしい発言をしていたが、この日は計38スイングで柵越えは、わずかに2本。ただ、履いていたのはスパイクではなく、ランニングシューズ――。打席で土をつかめず、足裏に力が入らない状況で、左翼スタンド中段まで運ぶ一発を披露していたのだ。

 加えて、練習再開とあり“試運転”段階。「(練習だから)頭の中ではホームランは意識してない。ホームランはたまたま。練習ではライナー性の打球を意識してやっている。だから(柵越えは)関係ないよ」。言葉通り、右方向を中心に鋭いライナー性の打球を連発。決して飛距離を意識した打撃でないことも確かだった。

 「練習をして(浜風も)試合をしながら見ていきたい」

 今後は甲子園特有のライト方向からレフト方向に向かって吹く浜風対策にも取り組む意向を示した。左方向はもちろん、右方向にも一発が打てれば、相手への脅威は増していく。キャンプでは金本監督から総合MVPにも指名されるなど、周囲の期待は高まるばかり。V奪回のキーマンとなる新4番は順調に開幕へ歩を進めていく。(山本 浩之)

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2018年3月3日のニュース