金本監督 ドラ2高橋遥いい 球筋は「杉内。ベース上での伸びすごい」

[ 2018年3月3日 05:30 ]

甲子園のマウンドで練習する高橋遥
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 沖縄・宜野座での阪神春季キャンプを打ち上げ、甲子園で練習再開となった2日。新人合同自主トレ期間中だった1月24日に初めて投球を見て、そのボールにほれ込んでから1カ月以上が過ぎても、金本監督のドラフト2位・高橋遥(亜大)への寵愛は薄れることをなかった。

 グラウンドでフリー打撃が始まる中、迷わずブルペンに向かい投球を久々に生チェック。計50球に改めて能力の高さを確認すると「4日に投げる」とソフトバンク戦(ヤフオクドーム)での中継ぎ登板を決めた。

 「すぐに(実戦で)投げられそう。投げるスタミナもあるし。左肩の筋力というのが、ちょっと不安視されるところがあるから、あまりバンバン投げさせるのはいけないみたいやけど。良いボールを投げる。変化球も良いよ。(制球も)全然、暴れない」

 言葉にも自然と熱がこもる。ドラフト2位左腕を評価する上で、引き合いに出したのが、日本ハム時代の12年にリーグMVPに輝いた吉川光(現巨人)と、ソフトバンク時代の05年に同じくリーグMVPを受賞した杉内(現巨人)だった。

 「フォームは、良いときの日本ハムにいた吉川みたいな感じ。球筋は杉内。ベース上での伸びがすごい。変化球も良い。良いスライダーを投げる。肩の筋肉に問題なかったら、間違いなく1軍で投げさせる。間違いなく」

 それほどの逸材でありながら、現状では一抹の不安要素がある。指揮官が繰り返し発言した「左肩の筋肉」だ。「インナーマッスルにアライメント(関節の並びの異常)があって少し動きも悪い。本人は痛いとか言っていないけど。(トレーニングで)ある程度、克服できるところもある。ただリスクを背負うようなことにもなりかねない」。それゆえ、今は無理をさせない。

 「問題なかったら、いきなり先発でバシバシ(ローテーションに)入れる」と金本監督に言わせた高橋遥は初の1軍登板に向け「自分の中では悪くないと思っていますが、それがプロの打者にどう通用するのか。楽しみな部分もあります。しっかり腕を振って投げたい」と意気込んだ。相手は昨季の日本一チーム。“鷹狩り”で最初の一歩を踏み出す。(惟任 貴信)

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