中日・森監督が見せた男気 松坂の花道「私がつくってもいいと感じた」

[ 2018年1月24日 06:40 ]

松坂の入団テストを終え会見する森監督
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 最初から決めていた答えだが、中日・森監督は最後まで松坂本人に「合格」とは伝えなかった。静まった室内練習場で投球を見守りながら「はっきり言えば、このままずっと見たいという気持ちになりました」と言って息を吐いた。

 甲子園春夏連覇の看板を引っさげて、松坂が99年西武入りしたときの2軍投手コーチだった。メジャーからソフトバンクに移籍してから、もがき苦しんできた右腕の獲得に動いた最大の要因は「花道」を用意してやろうという「男気」だった。

 「一緒にやったことのある選手を最後に気持ちよく、松坂もそういうことがあってもいいのかなと。ここでやめるというか、まだやりますというのか分かりません。ただ、その道は私がつくってもいいのかなと感じたのは間違いない」

 日米通算164勝。数々の伝説を築き上げた平成の怪物を、このまま終わらせるわけにはいかなかった。「10勝、20勝しろとは言わない。これまでやってきたことがある。うちのチームでどれだけ出し切れるか」。春季キャンプは沖縄・北谷からの1軍発進も決定した。「キャンプには当然連れていく予定でいます」と5年連続Bクラスに沈むチームへの波及効果も期待する。

 「松坂世代と言って後ろ姿を追っかけてきた若い連中もいる。あるものを全部見せて使って、言葉で、体で、後ろ姿で、うちの選手にいろんなことを教えてやってほしい」

 燃え尽きて灰になれ。そのための舞台は確実に整えてやる。指揮官はそんな気持ちだ。 (桜井 克也)

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