今治西・熊代と投げ合った都留・小林久 1浪で「謙虚」に気づけた 

[ 2018年1月24日 10:02 ]

第79回選抜大会1回戦   都留2―3今治西 ( 2007年3月24日    甲子園 )

07年大会で好投した都留・小林久
Photo By スポニチ

 【センバツ群像今ありて〜第1章〜】 愛媛の強豪を苦しめたエースは、山梨県都留市役所の教育委員会スポーツ担当になっていた。07年に21世紀枠で出場した都留の小林久貴。「甲子園で喜んで、その後につまずいて…」と歩んだ道を語る。

 前年秋の関東大会で8強入り。文武両道が評価され、52年夏以来の甲子園切符が届いた。今治西との1回戦。熊代聖人(現西武)と投げ合い、7回まで3安打しか許さず2―1と優勢だった。8回に力尽きて敗れたが、鮮烈な印象を残した。

 再度ギアを入れ直すのに苦労した。野球を続けるか迷って1浪。そこで再び野球への熱が戻り、東北学院大でプレーした。卒業後、山梨中央銀行を経て現職に至る。「有名大学に入ってトントン拍子で行くよりも良かったと思う。謙虚に生きていくことに気づけました」とほほ笑んだ。

続きを表示

2018年1月24日のニュース