阪神メッセ、中3日任せろ!CSへ過密日程も「モンダイナイ」

[ 2017年10月7日 05:30 ]

室内練習場でキャッチボールをおこなうメッセンジャー
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 阪神は6日の中日戦(甲子園)が降雨中止となった。右腓骨(ひこつ)骨折から1軍復帰登板予定だったランディ・メッセンジャー投手(36)はそのまま、10日に持ち越された同戦に先発することとなった。先発が予想されるDeNAとのクライマックス・シリーズ(CS)ファーストSの初戦には、中3日の強行軍となるが「モンダイナイ」と日本語で即答。男気あふれる助っ人右腕は逆転日本一へ向け、早くも闘志全開だ。

 降雨中止で調整リズムが崩れるかと思いきや、メッセンジャーはケロっとしていた。1軍復帰登板は、代替試合の10日、中日戦に決定。「(5日に)監督と話して、(6日が)雨で中止の場合は、10日で投げると決めていただいていた。ありがたいよ」。前日の時点で金本監督と降雨中止時の対処法を話し合っていたことを明かし、その計画通り、チームのレギュラーシーズン最終戦となる10日のマウンドに上がる。

 そうと決まれば、気がかりなのは、その先に待つ短期決戦だ。当初から先発が予想されている14日、DeNAとのCSファーストS初戦までの調整期間は中3日。言わずと知れた強行軍を強いられるが、鉄腕の鼻息はどこまでも荒かった。

 「モンダイナイ。モンダイナイ!」

 元来、中4日も厭わないスタイルを持ち合わせるが、今回に限っては故障明けという状況がある。ただでさえハンデがある中での、過密スケジュール。にもかかわらず、意欲満々でCS開幕投手に名乗りを上げたのだから、恐れ入る。

 ただ、首脳陣は慎重な姿勢を崩さなかった。8月10日の右腓骨(ひこつ)骨折から、2カ月足らず。実戦登板も2試合しかない。金本監督も「(ファーストSまでの)間隔は短くなるけど…。まあ、それは分からんね。イニング数、球数とか、それによって変わるだろうし。言えませんよ。CSは予告先発じゃないんだろう」と語るに止めた。

 助っ人右腕は今季139イニングを消化しており、規定投球回までは残り4イニング。10日は最短でも4イニング以上投げることが予想される。病み上がりである肉体面の消耗を考慮すれば、中3日での先発マウンドは容易ではない。メッセ本人の気持ちとは裏腹に、首脳陣の判断で秋山を初戦に立てるケースも想定される。

 この日のブルペン投球を見守った香田投手コーチは、「私1人じゃなく、監督も含めて、1番信頼を置ける人に(初戦の先発を)お願いする」と話した。実績と安定感なら文句なしだが、果たして…。常識を覆す回復力でカムバックした虎の大黒柱。奇跡の展開にはまだまだ、続きがある。 (巻木 周平)

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2017年10月7日のニュース