興国 サヨナラ勝ちで39年ぶり秋季大阪大会ベスト4進出!

[ 2017年10月7日 19:43 ]

秋季大阪大会準々決勝   興国3―2池田 ( 2017年10月7日    シティ信金スタジアム )

サヨナラ勝ちで39年ぶり秋季大阪大会ベスト4に進出した興国の選手たち
Photo By スポニチ

 古豪復活を目指す興国(大阪)が3―2の9回サヨナラで池田を下し、1978年以来39年ぶりに秋季大阪大会でのベスト4進出を決めた。

 「(このチームは)以前ほどの破壊力はないが、きちっと守って無駄な点を与えないチームづくりをしてきた。きょうもノーエラーですか、大事な試合で接戦を経験できるのはチームにとってプラスになります」

 田中英樹監督がそう振り返ったように、最大の勝因は、堅実な守備力だった。2回2死二、三塁では、池田が仕掛けたトリックプレーに慌てず、三塁走者を本塁でタッチアウト。2―2の6回2死一塁では左越え二塁打を浴びたが、7―6―2の中継プレーで本塁を狙った一塁走者を間一髪でアウトにした。2―2の9回1死満塁からは、3番手・小川裕輝が登板。ともに3ボールとなりながら粘りの投球で3、4番を退け、指揮官の「勝負所では彼と決めていた」という期待に応えた。

 1968年夏の甲子園で優勝した伝統校。かつては「私学7強」の一角として大阪の高校球界をリードしたが、75年夏を最後に甲子園から遠ざかった。だが、エース・植田健人、4番・中野翔哉という投打の両輪を擁した今夏は30年ぶりに大阪大会で8強入り。田中監督が掲げる緻密な野球のもと、今秋も進撃を続けている。

 8日の準決勝では39年ぶりとなる近畿大会出場をかけ、今春の選抜準優勝校・履正社と激突。「1つずつヤマを越えて、再び強豪になってくれたらいい。ここ最近は大阪桐蔭、履正社が球界をリードしている。強いチームにひるまず立ち向かって行ければと思います」。百戦錬磨の指揮官はがっぷり四つの真っ向勝負を誓った。

続きを表示

2017年10月7日のニュース