広島、野手陣みっちりスイング 石井コーチ「メリハリをつけて」

[ 2017年10月7日 05:30 ]

屋内練習場でロングティーに汗を流す広島・菊池
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 マツダスタジアムに隣接する屋内練習場。その四方から、雨音をかき消す打球音が響き渡っていた。全体練習を再開して3日目。広島の野手陣は、軽い守備練習を終えると即座にバットを持ち、約90分間振って振って振りまくった。それはまるでキャンプの光景だった。

 「きょうと明日(7日)はバッティングデー。もう1回振り込むということ。毎日ダラダラやるよりも、メリハリをつけて振る時は振る。前々から(やろうと)決めていた」

 仮に晴天でも、屋内練習場で組まれていたメニュー。石井打撃コーチは意図をそう説明した。前日5日、河田守備走塁コーチとともに今季限りでの退団を発表。だが、姿勢は何ら変わらない。フリー打撃では自ら投手を務め、小気味よく快速球を投じるシーンも。見慣れた姿だった。

 練習は、野手12人を3人ずつ4組に分け、4カ所を回るローテーション。フリー打撃の傍らでは、絶叫しながら連続ティー打撃や、ロングティーに汗を流す選手も。マシン打撃では(1)カーブ(2)スローボール(3)直球(4)超速球の4種類と相対し、スイングを重ねた。

 田中が汗を拭って言う。「メチャクチャしんどい。でも、(仕上げるには)これぐらいがちょうどいいのかも」。松山は「それが狙いなんだから、しっかり振り込みたい」と話し、菊池も「振る力をもう一度つける。実戦に向けて、ゼロから状態を上げていきたい」と前向きに語った。

 7日も徹底したスイング練習で追い込み、8日の休養日を挟んで、9日からは実戦練習に入る予定だ。練習試合は11日=JR西日本、12日=三菱重工広島、13日=JFE西日本の3試合。石井打撃コーチは言う。

 「実戦練習に合わせてというより、18日にピークがくればいい」

 CSファイナルステージ開幕まで10日あまり。戦闘モードに入った強力打線が、決戦に向けて牙を研ぐ。 (江尾 卓也)

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2017年10月7日のニュース