選手会、年俸事前通知“勝ち取った” 嶋会長「少しずつ前進」

[ 2017年10月7日 05:30 ]

事務折衝後に会見した、(右から)選手会の森事務局長、ロッテ・角中、楽天・嶋会長、日本ハム・大野、西武・炭谷
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 日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が6日、都内で行われ、選手会側は嶋基宏会長(32=楽天)に大野(日本ハム)、炭谷(西武)、角中(ロッテ)の選手会長3人が出席。契約更改の際に年俸額を事前に選手に通知するという要求について、球団側が交渉日の前日までに口頭で伝えることで基本合意した。直談判に臨んだ嶋会長は「100%満足いくものではないが、昨年よりは確実にいいものになる。少しずつ前進している」と話した。

 選手会側はこれまで「選手が考える時間を確保したい」と、年俸額を事前に書面で提示することを要求。継続で審議されてきた。口頭にはなったものの、年俸が高額な選手や新人選手、1軍初登録の選手は下交渉を行うため、この日の合意で全選手が交渉前に金額を把握することが可能になる。

 事務折衝に選手が出席するのは昨年6月以来。嶋会長は「なかなか直接、声を届けられない。出席して良かった」とした。選手会は満足のいく回答が得られなかった場合、今オフの交渉で全選手が最初は保留するなどの強硬手段に出る可能性を示していた。

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2017年10月7日のニュース