楽天 則本で首位攻防初戦必勝「泥くさくても勝ちにいきたい」

[ 2017年7月25日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天―ソフトバンク ( 2017年7月25日    Koboパーク宮城 )

楽天の則本
Photo By スポニチ

 楽天は25日から2位・ソフトバンクとの首位攻防3連戦を迎える。初戦先発の則本昂大投手(26)は24日、Koboパーク宮城で調整を行い、岡島、ペゲーロの両主力野手が故障で離脱するピンチの中、勝利に導く投球を誓った。15日に行われた球宴第2戦(ZOZOマリン)から中9日と万全の状態で後半戦初登板に臨む。

 絶対に負けられない首位攻防の初戦。しかも、中9日の調整期間をくれたチームのためにも勝つしかない。則本は室内練習場でキャッチボールに加えて、ブルペンでも捕手を立たせて入念に投球し「下手クソな野球でいい。勝つことが全て。泥くさくても勝ちにいきたい」と決意を込めた。

 球宴出場の疲労を考慮され、13日に出場選手登録を抹消された。その前から首脳陣はソフトバンクにエースをぶつける計算をしていたことになる。与田投手コーチは「疲労など総合的に判断した」としながらも「相手がソフトバンクさんということもある」と説明した。則本は15日のオールスター第2戦では自己最速タイの158キロを記録するなど2回零封。個人の勝負を楽しんだが、表情は一変した。1・5ゲーム差の2位チームから勝利をもぎとる。「ここまで来たら、自分の成績どうこうではない」と言い切った。

 23日のオリックス戦でペゲーロが左太腿痛、岡島が左肩の関節唇損傷でともに3週間前後の離脱が決まった。得点力低下は避けられない。3連敗すれば首位を明け渡すことにつながる。

 投手陣全員に危機感と同時に決意が芽生えている。「いかに辛抱強くやるかが大事」と則本が話せば、第2戦先発の岸も「より一層、チーム全体で頑張らないといけない」と表情を引き締めた。総力戦で首位の座を守り抜く。 (黒野 有仁)

続きを表示

2017年7月25日のニュース