【大阪】大阪桐蔭に超新星・2年生の柿木8者連続含む7回11K

[ 2017年7月25日 06:20 ]

第99回全国高校野球選手権大阪大会4回戦   大阪桐蔭5―0同志社香里 ( 2017年7月24日    シティ信金スタ )

<同志社香里・大阪桐蔭>7回無失点と力投した大阪桐蔭・柿木
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 春の選抜大会から公式戦は破竹の20連勝だ。今夏初登板に背番号16が燃えた。柿木蓮投手(2年)は6回1死まで圧巻の無安打投球。2回の西野から5回の高木まで8者連続で三振を奪った。春先に習得したばかりのフォークにスライダーも切れ味が鋭く、7回を被安打1の11三振。待ちわびた舞台で持てる能力をすべて解き放った。

 投手陣ではエース徳山に続く2番手グループに位置する最速146キロ右腕。同期の左腕・横川、野手兼任の根尾らタレント揃いのチームにあって出番に飢えていた。練習グラウンドでは西谷浩一監督に目力で登板を訴え、肩をグルグル回してアピールを続けたが「目をそらされました」と屈託なく笑った。

 今春の選抜では負傷した正捕手・岩本の代わりにメンバー登録され、背番号2をつけた。佐賀県多久市の出身。柿木の中学時代、指揮官が計3度も足を運んだ逸材だ。「タクシーも止まっていないような場所で、最寄り駅から山道をかなり歩きました」と言うように、汗だくになってまで会いに行った男だ。

 来夏100回大会の主役を担う2年生は来秋ドラフト候補にも名前が挙がる。日本ハム、西武など5球団が視察。巨人の武田康スカウト部主任は「馬力があるし、楽しみな存在ですね」と話し、ヤクルトの阿部健太スカウトも「ベース板の球が強い」とうなった。

 根尾にマウンドを譲った後は初めて右翼の守備に就いた。これも夏の連戦を見据えた布陣だ。「救援や中継ぎ、何かあったら柿木で、と言われるようになりたい」。アップのかけ声も任されるムードメーカーがフル回転する決意だ。(吉仲 博幸)

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2017年7月25日のニュース