梅ちゃん ストップ桑原任せろ「全体的に早打ちのイメージ」

[ 2017年7月25日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神―DeNA ( 2017年7月25日    甲子園 )

帰阪のため東京駅に姿を見せた梅野(左)と上本
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 その名前を聞いたとたん、阪神・梅野の表情はグッと引き締まった。25日からは、わずか1ゲーム差の3位・DeNAとの3連戦。筒香、ロペス、宮崎とセ・リーグ屈指のクリーンアップを誇る打線だが、最も警戒心を抱いたのは絶好調の先頭打者・桑原だった。

 「少し前まで2割前半だったのが、気づけば3割手前。クリーンアップが強力な分、勢いをつけさせない意味でも、なんとか抑えていきたい」

 桑原は全88試合で1番を任され、打率・293、10本塁打。1番打者として申し分のない成績を残している上、その内訳が特徴的だ。前回の甲子園で対戦した5月26日〜28日の3連戦では、カード終了時の打率がわずか・228。そこから、わずか2カ月たらずで3割目前まで来たのだから、恐れ入る。

 特に7月は16試合で68打数31安打の・456と、まさに「振ればヒット」状態。出塁率は5割を超え、今最も勢いのある打者と言えるだろう。阪神にも強く、今季対戦した11試合で8度も初回の出塁を果たしている。

 「チーム自体に勢いがあるし、そこ(初回)がポイントになると思う。全体的に早打ちのイメージがあるので、注意するところは注意して、早めに勝負していきたい」

 桑原がけん引するDeNA打線と対じするのは背水登板の岩貞、未勝利の小野、今季初登板の岩田の3人が予定される。梅野のリードにかかる期待、責任は自ずと大きい。

 「残り試合はあるけど、追い抜かれるのはチームとして苦しい。勝ち越しても(ゲーム差は)1(しか広がらない)。3タテする気持ちでいきたい」。3位に転落しているようでは、奇跡の逆転Vはおぼつかない。目指すは3連勝のみ。虎の正妻が不退転の決意で挑む。(巻木 周平)

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